KORANIKATARU

子らに語る時々日記

晴れ渡る空をバックに見上げる日

一番好きな映画は『リトル・ダンサー』。ストーリーもいいし音楽もいい。でも何が一番好きといって、父として感情移入でき泣けるところだろう。映画のラスト。あの小さかったエリオットが第一人者となって檜舞台に立つ。老いた父の目に映るその姿には、幼か…

その今に、少しでも関わって一緒に過ごすこと

事務所を早引きし花屋に寄った。2月14日は母の誕生日。これまで誕生日だからとお祝いらしいお祝いなどしたことはない。ほんとうにわたしは愚かな親不孝者である。歳を重ねて母も70を過ぎた。せめて顔出し花でも渡さねば、息子とは言えない。明るい色合いでと…

マウンドのエースを心に思う

もしそんなことが起これば恐ろしい。そう潜在的に恐怖する事柄を不意に聞かされれば、一瞬パニックになって思考停止に陥ったとしても不思議はない。急に電話がかかってくる。お宅のご主人がどうこうなった。お宅のお子様がこうでああで。そう告げられれば、…

たった一度、一回こっきりの巡り合い

クルマを停め坂をあがると偶然そこに弟がいた。まるで待ち合わせでもしていたかのよう。来る途中、人気パン屋乃が美に長蛇の列ができていた。開店の時間は11時。時計見るより正確に長蛇の列がいまの時刻を告げていた。弟は側道のガードパイプに腰掛け空を見…

それが人間の匂い

出先から戻る途中、夕飯も済ませることにした。通りかかった松屋に入った。終始一貫し寒さ厳しい一日だった。客が出入りする度、自動ドアが開く。極めつけの冷気が足元から這い上がってきて、カラダが震える。また開いた。自然と入り口に目が行って、目を疑…

来客あって家は大いに賑わった

週末金曜、帰宅すると来客あって家は大いなる賑わいのなかにあった。男子らがずらり勢揃いし食卓を囲む様は壮観で、階段あがって一斉あげられた挨拶の声に一瞬わたしはたじろいだ。ひるまず33期の者であることを告げ、若き後輩らに挨拶を返す。食卓に目をや…

子育て成就のための必須要件

子育てについてもその巧拙を評価しランク付けするようなことは可能なのだろうか。たとえば子の成長に対する貢献度が親によってはA評価であったりE評価であったりといったように、親の関与の出来不出来が子の人格と相関する。そういったことも大いにあり得る…

人として生まれたからには夢を叶えよう

このところは三食全て家内の手作りを口にしている。朝と昼は弁当。夜は家でキッチンカウンター越し差し出される出来たてほやほやをいただく。ふと友人らの顔が浮かぶ。みな何を食べているのだろう。たとえば夫婦とも働いていたらとても料理までは手が回らな…

互いの言葉が互いを支え合った

2月5日の毎日新聞に「シベリヤ抑留下のハガキ」という取材記事が掲載されていた。終戦間際の1945年8月9日、ソ連軍が日ソ中立条約を破って突如満州を侵攻し始めた。多数の民間人が殺害され家族は離散し、60万人もの日本人がシベリアなどソ連領で強制労働に従…

ヤン坊マー坊との深い縁

世界を舞台に闘う。そのような企業イメージを構築するにはシンボルマークの刷新から始めねばならなかった。それゆえヤン坊マー坊は第一線の役割を退くことになった。2014年3月にはおなじみの天気予報も放送終了となった。日頃テレビを見ないせいか、また、ヤ…

青く光る星の上で

駅を降りて家に向かって歩く。四つ辻で部活帰りの二男と出くわした。どうやら同じ電車に乗り合わせていたようだ。並んで歩く。上空では宵の明星が煌々と輝いている。部活の話を聞きつつ、ふと思う。金星からだと地球はどんな風に見えるのだろう。二人で少し…

背を向けてこそ得られる幸福

野田阪神近くの商店街。下町にしてはハイソなスーパーがある。そこらの店には置いてないような物珍しい品が数多く買物が楽しい。だからたまに利用する。この日もぶらり訪れ家に持ち帰る品など物色した。レジはコンビニみたいな仕様になっている。カウンター…

喧嘩してさえ懐かしく愛おしい

遅めの帰宅となった。部屋に入るとわたしの寝床で長男がスヤスヤと寝入っている。寝姿見るだけで心が癒える。寝相悪く腕が外に飛び出ている。毛布のなかへ戻そうと腕を掴んで驚いた。なんという太さなのだ。試しに自分の腕を掴んでみるが、このわたしでも痩…

言葉が世界を変えた

仕事の納期が迫っていてたいへんだ。そう言ったあと友人が続けて発した言葉に息を呑んだ。女性は子を産めば産むほど男になっていく。一人産めばタマが二個になり二人産めば四個になる。だから並の男子が敵うはずがない。友人は溜息をつき、そして黙り込んだ…

大阪星光33期冬会の報告

皆様、お疲れ様です。33期冬会、昨夜盛会にて無事終えることができました。グリを通じ島田当選おめでとうとの言葉をオーエ君から預かりました。島田にとって非常に感慨深い祝福の言葉だと思います。また、33期皆に対しエール送る言葉がオーエ君からあったこ…