KORANIKATARU

子らに語る時々日記

京都で拓く未来に思いを馳せた

プールがあるから当然、日曜も朝いちばんで泳いだ。 サウナで仕上げて女房と部屋で合流しホテルを後にした。 向かうは大津で近江牛の老舗名店を予約してあった。 わたしはロースを210グラム、家内はヘレステーキを170グラム平らげた。 五十を過ぎても肉をが…

湖でも眺めてのんびりしよう

休息が必要だった。 湖でも眺めてのんびり過ごそう。 そう思って、家内を伴いクルマを走らせた。 高速を降りまずは道の駅で米や果物や野菜などを調達し、昼は道中にある肉屋に寄った。 ああ、近江牛のユッケが実においしい。 家内はそれを焼くという暴挙に出…

仕事を終えただただ喜ぶだけの物体と化した

阿波座での朝一番の業務を終え、事務所にちょっと顔を出してから喜連瓜破へと向かった。 実り多い面談は長時間にわたり、終わって外に出ると午後の日差しが強まってもはやコートは不要で手に携え、電車の乗り換え時にそうだ空腹だと気がついて昼をかき込み、…

出会いと旅には相通じるものがある

女房が帰ってきて朝食が見違えた。 おにぎりを携えて出先を回って、夜、最後のアポが午後7時。 大阪北端とも言える場所にてバスを降りた。 少し早めに着いたので、まったくひと気のないロータリーを前にただ黙って立って時間を過ごした。 各発着場に空席だ…

息子として当然の話

3月も半ばというのにまだ肌寒い。 コートを羽織って、神戸へと赴いた。 会議だと聞いていたから気楽に臨んだ。 が、蓋を開ければわたしが講師役で業務についてプレゼンする立場だったから一瞬、戸惑った。 与えられた時間は30分。 おもしろい。 わたしは状…

仲がいいことにまさるものは何もない

女房が留守なのでこの日も在宅にて業務に励んだ。 一区切りつきジムでひととき過ごし、夕飯はひとり。 西宮北口あたりで店を物色した。 いままで入ったことがなく、かつ、入りやすそうな店を探して、吸い寄せられたのが杉玉だった。 おすすめの品を注文し、…

女房がぶらりと旅に出た

今週は特に予定がない。 だから出かけてくる。 そう言って、月曜の朝、家内はひとりで旅に出た。 隣の駅からリムジンバスに乗り一時間、そして関空から二時間弱でソウルの地に降り立って、今回はカンナム周辺でショッピングを楽しむのだという。 一方のわた…

勉強した方がいい、そんな話をしたのは彼らが大学生になってからのことだった

先日の土曜、大和路線に乗って奈良へと向かっていたときのこと。 天王寺から母子が乗ってきて、わたしが座る四人席の方へとやってきた。 少年がわたしの前に座り、若い母が少年の横に荷物を置いてわたしの隣に腰掛けた。 どこからどう見ても塾帰りと見えた。…

向かっていこう、元気に明るく

遠慮しがちな性格なので、飲み会の場では末席に腰掛ける。 端っこでくつろいで静かに飲む。 その方が気楽で性分に合っている。 だからいつもは皆が席についた後を見計らい一歩遅れて座敷に入る。 しかしこの日は意を決した。 さっさと中へと入ってお歴々の集…

親密な空間が吹田、天六、北新地へと移動した

夜になって冷え込んだ。 JR吹田駅は出口が多く、「駅で会おう」と約束しただけでは行き違う。 寒風に身を縮ませながら辺りを見回し、「イオンと王将のある広場にいる」とのメッセージを受けようやくどこへ行けばいいのか見当がついた。 暖を取ろうとイオン店…

なんであれ息子たちあっての話

忙しく活気あふれる事務所にて、新規採用のための面接を行った。 いい人がいたので即決。 うちにピッタリだと皆が感じてこの出会いを喜んだ。 これでまた戦力が増強され、仕事を通じて事務所の一体感も増すことだろう。 夕刻、晴れ晴れとした気持ちで事務所…

女房がいるから救われる

待ち合わせの時間は午後8時半。 業務が前倒しで終了し、少し早めに着いたので、わたしは店の前で待った。 まもなく家内が現れた。 ジムからの帰りと見えて、めちゃくちゃカジュアルな格好であったから北新地という空間のなか浮きに浮いて見えた。 それもご…

言葉に本性が現れ出る

考え事がある場合は考え続けるより、走るか泳ぐかした方がよい考えに結びつく。 だからこの日、業務を終えて雨のなか、わたしは泳ぐためにプールへと向かった。 無人のレーンをひとりで泳ぐ。 こういったとき頭は自ずと無思考になって、そこに生じた余白にい…

いきなり山場を乗り越えた

月曜の出だしから気の張る仕事が入っていた。 準備はすでに整っていたから、あとは気合だけ。 目的地への道中、一歩一歩踏み出すごとにいつもどおり気合がひとりでに充填されていった。 満タンになったところで乗り込んで、これまたいつもどおり、歌って踊る…

芦ラグで培われたのはコミュ力だった

ぼんやりとするのが脳のデフォルトであるにせよ、休日だからとあまりにぼんやりしすぎると活性度が落ち週明けへとスムーズには渡れない。 活性を保ってかつほどよくぼんやりするには運動が最適だろう。 ひさびさ晴れ間の広がった日曜の午前、冷気の所々に混…

どんな場面にも家族四人が居合わせる

3月なのに真冬並みの寒さとなった土曜午後、わたしはジムへと向かった。 じっくり運動して温まろう。 まずはプールから。 そう算段する道中、息子から電話がかかってきた。 路上で立ち止まり、彼の話に耳を傾けた。 今夜の便で出発する。 先日、ホテルまで…

事務所もまた最強化への道をひた走る

週明けの業務すべてに見通しをつけるため、金曜は事務所にこもった。 全部をひとりでこなすなど土台無理な話だったから助力が不可欠で、みなに手伝ってもらった。 それであらためて実感したのであったが、うちはほんとうに実務能力の高いメンバーが集まって…

線路は続くよどこまでも

このままだと5時に間に合いそうにない。 それでわたしは天満橋駅にて電車を降り、雨脚の強まる往来にてタクシーを探した。 何台か空振りしたあと、空車との表示のタクシーを交差点で見つけ、わたしは傘もささずに駆け寄った。 ああ、やれやれと人心地ついた…

ゆっくりの反対側でとっておきの出会い

午前中に少し時間ができたので実家に立ち寄った。 このところ顔を出す回数がめっきり減った。 それでつい「忙しくて」と言い訳めいた話をして、そんなわたしに父は決まって言うのだった。 もう食べていけるんやからゆっくりしたらええやろ。 そうそう。 言わ…

精進こそが最大の防御

旅先から戻ってすぐ日常へと復帰した。 段差なくスムーズに移行が果たせて心地よく、この日は終業が遅かったから飲んで帰ることにした。 ひとりカウンターに腰掛けて、しみじみ思った。 いろいろあったがなんとかなってきた。 連戦連勝といった景気のいい話…

連帯すればタフネスが無限に湧き出す

日をまたぐことなく関空から自宅へとたどり着き、月曜は朝6時から業務に着手した。 ちょうどその頃、長男も起き出して、忙しい一日の準備を開始していた。 朝8時には海外からのお客さんをホテルに迎えに行き、来週からの海外出張について協議し業務の詰め…

三日目、雪は降り止んだ

前夜、夕飯を控えめに済ませていた。 だから、この日はホテルラウンジでの朝食を楽しめた。 その後でさあサ活と意気込んだが、折悪しく男女ともサウナが故障していた。 それでやむなく夫婦揃ってフィットネスでたっぷり汗をかいた。 運動後、タクシーを呼ん…

二日目もまた雪の降るまちにて

いつしか寝入って、気づけば朝になっていた。 前夜ラーメンを食べたから、とてもではないが朝食は入らない。 まずは揃って最上階のサウナに向かってコンディションを整えた。 風呂上がりにはアイスだろう。 札幌へと出て、雪印パーラーが朝食の場所になった…

夫婦で二人、雪の降るまちを

この三連休は北に針路をとった。 タクシーで伊丹空港、そして約一時間半の空路を経て札幌の地に到着した。 短時間かつスムーズな移動だったから遠くまで来たとの実感は湧かなかったが、降り立った地は別世界だった。 さらさらとした雪が舞って、あたり一面、…

よい情報を思い出しては息子に伝える

いろいろなことがある。 昔は無思慮にそのままを家内に伝えた。 が、内容によっては、いい気がしないかもしれない。 だからそんな話はわたしの中で検閲されることになる。 知ったところで何か得になるような話ではなく、知らぬところで不利益を被ることもな…

嬉々として仕事をピカピカに磨き上げる

今週は傘の手放せない日が続いた。 しかしそれで困ることは何もない。 ジムは空いていて快適であるし、飛散しはじめた花粉の勢いを雨が押し留め、漏れ聞こえてくる雨音が小気味よくすんなり快眠へと導かれるから、言う事無しである。 前夜女房と飲んだから、…

独り身だったら根暗で陰気な人生だったかもしれない

仕事を終えジムへと向かうつもりだったが、予定を変えた。 午後の面談業務で神経が摩耗して、精神的なエネルギーが枯渇していた。 こんなとき運動しようといった気持ちは生じない。 事務所に戻ると、手伝いに来ていた家内がそろそろ引き上げようとする頃合い…

種子はすでに胚胎していた

夜に持ち越した仕事があったので、ジムはプールだけで切り上げた。 一日の疲労が泳いで消え去って、頭は冴えわたった。 だから帰途、がなり立てるような電話がかかってきても、まあ平静に対応できた。 相手の胸中を察すれば理解できなくもない。 不安が渦巻…

忙しさ半分、楽しさ半分でちょうどいい味加減

息子たちの身の回りの品を買い求め、春と紛うような陽気の土曜、家内は箕面の問屋街を訪れた。 そこで感じのいい春物のコートを見つけ、家内はそれがわたしに似合うと確信した。 それで日曜の朝、わたしは助手席に乗せられたのだった。 朝一番に出かけたから…

あきらめずに済んでよかった

先日、家内に連れられ美術館を訪れた。 予約は午後3時半だったが、当日の都合で時間を前倒しにする必要があった。 まず最初、ウェブサイトを通じてわたしが時間の変更を試みた。 が、「いかなる理由があっても購入済みのチケットの変更は不可」との表示にた…