KORANIKATARU

子らに語る時々日記

立ち話をして各々別れまた集まる

最寄り駅の改札で弁当を受け取った。 電車が来る間際まで柵越しに立ち話をし、家内の後ろ姿を見送った。 熱々の特製テールスープに白ごはん。 栄養満点。 こんなものを食べれば英気養われ苦役雑役なんでもこなせそうである。 事務所で食べ終えて明石に向かっ…

日本酒が磁石のような役目を果たす

まだ時間が早かったのでひとつ前の駅で降りた。 改札を抜け通りに出て信号を待つ。 左手に視線を感じ、肩越しそちらに目を向けた。 自転車にまたがった男性がわたしを凝視している。 父だった。 わたしは歩み寄る。 なんでここにおるねん、それが父の第一声…

寒さ増すほど暖かさが無上なものとなる

冬は寒いが、それゆえ暖かさが無上のものとなる。 風が冷たさを増す宵の口、帰宅すると床暖が効いていてほっと気持ちが和んだ。 朝食は家でグラタンとサラダ。 昼の弁当はオムライス。 丹波で買った卵がふんわりとろけて極上であった。 家内の作ったものだけ…

名曲の出現は奇跡の瞬間

終業の場所が地元だったので事務所には戻らず帰宅した。 小腹が空いている旨伝えると、家内が手際よくサラダを作りミネストローネを温めてくれた。 丹波で買ったレタスが弾力あって美味しい。 食後、黒豆茶を飲み一番風呂に入る。 湯上がりなので室内着とい…

分かる人には分かるといった質の類の話

前夜のお酒がカラダに残っていたが、朝の武庫川を走って爽快。 シャワーを浴びて全身で水しぶき弾き、完全蘇生が果たされた。 新米を求め、家内の運転で丹波に向かう。 空晴れ渡り、風薫る秋の好日。 出かけずに過ごすなどあり得ないことだった。 丹波へと向…

食べ過ぎ負債が雪だるま式に膨れ上がる

昨晩は午前様。 二次会まで顔を出したのは久々のことだった。 一体何故なのだろう。 酔うと食欲が増す。 昨日はジムでたっぷり運動してからの参加だったのでやたらてっちりが美味しく感じられ、酔いとの相乗効果で人様の二倍は食べたのではないだろうか。 こ…

実は下降していく無限ループ

今日は早めに帰ってくる。 二男からそう聞いていた。 だから帰途、魚屋に寄って刺身ととらふぐ、鳥清で地鶏タタキを買った。 いずれも彼の大好物である。 カテゴリーに分類するなら、わたしは尽くす女タイプ。 自分のためにはしないことでも、息子のためなら…

人目を気にする小さな男

おいしいごはんを作っておく。 そんなメッセージが家内から届いた。 ふと頭に餃子が浮かんだので、ついでに焼いておいてとリクエストした。 仕事を終えてジムに寄る。 夕飯分のカロリーは消費しておかねばならない。 マシンの画像でYouTubeを選びここ最近の…

無名の主婦に光をあてる

ストップと言わない限り延々。 まさに手を変え品を変え、趣向に富んだ串カツが眼前に置かれ続ける。 同じペースでビールを飲み、だいたい同じピッチで串カツを頬張り、そして足が止まるのも同時だった。 どちらが早いかストップと声揃えるように店員に言い、…

名店ひしめく天神橋

予約が5時半だと聞いていたので5時過ぎには天満に降り立った。 天満に着いたことを告げるとすぐに家内から返信がきた。 時間は6時に変更、雲井窯を見てから天満に向かう、とのことだった。 仕方ないので腰据える喫茶店を探しつつ天神橋商店街を南へと下っ…

気づく者がいるからこそ救いがある

月曜朝はゆっくり目の始動。 スクールフェアの振替で学校が休みの二男を連れて家内は買物に行くという。 そのクルマに同乗し、道すがら中央市場ゑんどうで一緒に朝食を済ませわたしは仕事に向かった。 明石での業務を終えて電車での帰途、メールする。 家内…

急勾配は若く体力あるうちに登りきる

なんで涙ぐんだかと言うと、息子の結婚式のことを想像してしまったからである。 秋好天の日曜大安、インターコンチネンタルで若き事業主の結婚式があって招かれた。 昼からお酒。 宴会の末席にて料理楽しみ大いに飲もうと気楽に臨んだ。 が、生まれ持っての…

生真面目ではないが根が真面目

帰宅はほぼ同時だった。 門を開けると、クルマから家内が降りようとしていた。 買物してきた荷物をクルマからリビングに運んでいると、下の息子も帰ってきた。 クラスで企画した焼肉会には参加しなかったようだ。 いつものとおり間髪おかず家内は夕飯の支度…

木々が鮮やか色づき感傷を誘う

山の斜面が午後の陽射しを受けまるで波打つみたいに輝いて見える。 秋深まり木々が鮮やか色づいて感傷を誘う。 車内アナウンスが流れた。 尼崎塚本間でトラックが橋桁にぶつかって線路上に障害物が散乱した。 そのため後続の列車に遅れが生じている。 四條畷…

子の未来を預かる者

母にとって息子の誕生日は特別な日。 なにしろ自身のお腹に宿って十月十日。 文字通り一心同体で過ごした後、難渋の数時間を経てようやく息子が姿を現した。 直に耳にした産声とともに忘れようにも忘れられない、生涯のなか屹立した日と言える。 だから誕生…

家族で食事し18年前の日を思い出す

午後になって急に冷え込み、すっかり陽の落ちた街は冬の表情を見せていた。 さくら夙川から北に歩いて5分。 まずはコンセント・マーケットで翌朝のパンを買った。 もとの名はムッシュアッシュ。 JR西宮駅近くでわんさ人を集める人気のパン屋だった。 土曜に…

親として貧乏くじ引く方がはるかにいい

なかなか塾には行きたがらず、なんとか説き伏せ夏が終わって入塾させたはいいが、勉強に全く身が入らず超低空飛行。 そんな話を聞いて一ヶ月。 一気に算数が伸びて上位に躍進、上六のクラスにも呼ばれるようになった、というのだから、わたしの言ったとおり…

息子が二人、それで多分ハッピーエンド

そろそろ機種変更をとの家族の声を受け、ソフトバンクに寄ってiPhoneXの見積もりをもらった。 せっかく近くまで来たので、その足で野田阪神ウイステの地下に降り、鳥清の地鶏タタキを買い求め夕飯のための赤ワインを選んだ。 この地鶏タタキが息子らに好評。…

正しい月曜日の迎え方

日曜の夕飯は寿司割烹もり。 家内と二人カウンターに腰掛けた。 石川県のなんとかという冷酒がとても美味しい。 夫婦で注ぎ合い、ひとつひとつ差し出される寿司を心静かに味わった。 寿司も申し分ない。 よく仕込まれた上質なネタと雲井窯で炊いた赤酢のシャ…

母という視点でみたときの価値評価

懇談のある日、母らが集まる。 場所は学校からほど近いレストラン。 食事しながら様々な意見が交わされた。 兄弟であっても通う学校が異なることは珍しくない。 入試が幕を開けてからの3日間、好不調のバイオリズムが綾となり、時の運というふるいにかけら…

長く付き合えば切っても切れない

研伸館の先生に話を聞いた。 大阪星光の先生はのんびりしているように感じられる。 西大和とは対照的。 研伸館が西大和の校内で講座を受け持つようになって5年になる。 西大和の前学園長が研伸館を訪れ直談判したのがきっかけだった。 生徒の学力向上が主眼…

阿倍野天王寺は人情の町

ダイヤに乱れが生じていた。宝塚線の踏切確認のためだという。 予定より10分遅れで入ってきた電車はすし詰め。わたしは乗るのを見送った。 予想したとおり、混み具合に偏りが生じていた。次の電車は嘘のようにガラ空きだった。おかげでゆうゆう腰掛け小さな…

耳を通じて夢見の夜が訪れた

種も違えば味も異なる。 いつもより美味しい。 そうおでんについて言及すると、隣家の奥さんと物々交換したのだと家内は言った。 こちらはサラダで、向こうがおでん。 それで取引が成立した。 家内が作ったサラダは好評を博したようである。 つまり、双方が…

帰途、雨脚は強まるばかりだった

王寺駅に着いたのは夕刻5時過ぎ。 雨模様であったがお湿り程度。 そのまま西大和まで歩くことにした。 この日の朝、下駄箱に佇む昔なつかしの靴と目が合ってそれを履いて出た。 きちんと手入れしているので履き心地よく歩くことが全く苦にならない。 19年も…

ここから学べと心の深奥がプルル震える

福島郵便局の裏に風呂屋があるのを最近見つけた。 清潔で湯加減もいいのでしばしば通うようになった。 番台のおばちゃんは年の頃85というところだろうか。 テレビを見て笑っている姿が可愛らしくてその様子に気持ちが和む。 昨晩も仕事帰りにその湯に寄った…

郷土愛が芽生えた大運動会

これまで回覧板に注意払うことなどなかった。 そもそも地元で過ごす時間も多くない。 だから地域合同運動会というものが存在することすらわたしは知らなかった。 子育ての手がほんの少し空き、家内は地域に目を向けた。 いろいろな組織があり、さまざまな活…

用済みになれば相手にもされない

備前焼まつりに出かけよう。 そう約束していたので、朝5時に起きわたしはスタンバイしていた。 家内も起き出し子らの朝食を整え、後は出発を待つばかり。 しかし日頃の疲労があったのか家内の動きに迷いが見えた。 次の日には地元の公園で地域対抗の運動会…

ほんとうにすばらしいイタリアンだった

場所は夙川。午後8時。 駅を降りてまず緑の香を含んだ秋の冷気に心いやされた。清流せせらぐ水の音も心を落ち着かせてくれる。 やはり夙川。出だしから凡百の場所とはおもむき異なる。 アルテシンポジオは川を渡って南に向いてすぐのところにあった。イタリ…

たまには女房とハイボール

午後になって二手に分かれた。 家内には市内の用事を頼み、わたしは明石へと向かった。 万事つつがなく事が運び、大阪に引き返したときには夕刻。 梅田にいるという家内と阪急百貨店一階で待ち合わせることにした。 せっかくだから夕飯も済ませよう。 そう話…

子らを通じ家内の友も増えていく

おいしい蕎麦屋がある。 そういって事業主に連れられたのが、讃州だった。 店は地下鉄あびこ駅から徒歩3分、イズミヤの真ん前にあった。 下町に欠かせない。 そんな風情をまとう、ほどよく枯れた面構えの店である。 天ざるとおにぎり。 事業主がそう注文し…