KORAIGAINIMOKATARU

子らに語る時々日記【抜粋】

その発想が団欒の時間を大いに盛り上げた

食事の用意が整う迄のあいだ、ここ数日の新聞などを広げ息子と恒例の新聞談義。
天声人語にあった太陽系9番目の惑星について話し合う。

質量が地球の10倍。
どでかい惑星が太陽から900億キロも離れた最外縁部の軌道を周っている。
あまりに遠くにあるため太陽を公転するのに一万年から二万年を要するのだという。

二人して、その惑星、プラネットナインについて思い巡らせ食卓についた。
この夜の話題は、「佐藤オオキのスピード仕事術」。

新聞にでかでかと本書の広告があった。
著者はカナダトロント生まれ、早稲田大学理工学部建築学科首席卒業。
早稲田建築首席卒業と言えば、大阪星光同級生の大河内くんもそうである。
親近感湧いてその日すぐ本屋で手に入れた。

そして、本書がこの夜、息子との会話を大いに盛り上げるのに一役買うことになった。

巻頭に筆者がデザイナーとして手がけた作品の写真が数々掲載されている。

それぞれについて、そのアウトプットに至るまでの思考のプロセスが描かれるのであるが、その発想に至る着眼から仮説の展開という導出の過程があまりに面白く、スリリングな謎解きの場面に居合わせるかのような知的興奮を誘って止まない。

いつしかわたしはトピックごと息子に問いかけることになった。
「筆者はこの難題をどのように解決したのでしょうか」。
まるでお茶の間版、世界ふしぎ発見。
とても楽しく有意義な時間を過ごすことができた。

その他、記述自体にパワーとスピード感があって読む者を掴んで離さず、仕事術としても、問題の分解の仕方や時間の捉え方、顧客に即応する姿勢、そして仕事を司る者としての度胸など、学ぶところ満載であった。
本書読めばキツツキみたいに終始頷かされぱなしになること請け合いである。