KORANIKATARU

子らに語る時々日記

簡素で一本筋の通ったスタイル


江坂での仕事が長引き、今日はマーキーミュージックモードを聞き逃す。
木曜日と言えば、マーキーがニュース担当のクボさんの夕飯を当てるという究極的にアホらしいやりとりがあって、仕事後の心のささくれが癒えとても穏やか平和な気持ちにひたることができる。

先週は延々と、クルマが淀川大橋に差し掛かり杭瀬の交差点に至るまでの間、ヒントを小出しに可愛く甘ったるいトーンでクスクスとぼけるクボさんと、一体なんだってそんなどうでもいいことにそこまで一生懸命になれるのだというまるで夏休みに虫取り網持って走り回る少年みたいなマーキーのやりとりをなんのこっちゃと思いつつ存分に楽しませてもらった。

正解はたぬき。
まさにたぬきの化かし合い。

クボさんは、夕飯にたぬきを食べた。
そうと分かった時ちょうど渋滞を抜け車の列は一気に加速する。

そしてこのような他愛のない、社会に何の益ももたらさないやりとりの後、ちょっと渋いねといった曲がかかるものだから、この番組はなかなか粋な三枚目のテイストを醸して侮れない。


ちょうど部活を終えた二男と帰宅時間が重なる。
午後にママ友らの来客があったようで、食事がいつにも増して豪勢。

それらを堪能しつつ来週からアメリカに旅立つ長男が買い込んだ洋服をリビングに広げて眺める。

その昔はジャージばかり着ていた。
徐々に徐々に趣味がマシになってきている。

いま流行りの言葉で言えば、ノームコア。
シンプルで品があってベーシックな域に至りつつある。

思春期の頃合いであれば、調子外れで逸脱気味、変テコ妙チキリンな服の趣味に突っ走ることが少なくない。
個性を目指し、まるで正反対、目も当てられないような没個性に至ってそれに気づかないという内面のチグハグが露呈しやすい時期であるからある程度はやむを得ない。

しかし、心配無用であるようだ。
簡素で一本筋の通ったスタイルのようなものがきちんと芽生え始めていると見受けられて安心だ。

そうそう、男の服など程よく品さえ備わればありふれた出で立ちくらいで構わない。

二男と食事しつつ留守の長男のファッションモードについての話となった。


明けて朝5時。
部活の朝練があるという二男とともに起きる。

一足先に私が出発。
今日も頑張ろうとリビングで手を振って別れた。

さあ金曜日、後ひと踏ん張りだ。

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