KORANIKATARU

子らに語る時々日記

暮らしの粗に蓋したままの人もいる

夕刻早い時間に仕事が終わりまだ明るいうちからジョギングに出た。
自営労働者の役得はここにある。
始業も終業も自己の裁量。

誰かの役に立つ限り、ある程度までは自分本位を貫ける。
音楽を聴きつつ思考をオフにし、ひととき自身の内面に沈潜して過ごす。

武庫大橋を過ぎた所でジョギングも終盤、ラストスパートに入る。
このとき耳にする音楽が「さらば青春の光」となった。

あちこち頻繁に流れていたのは二十年も昔にさかのぼる。
懐かしの名曲だ。

強いサウンドにつられてまるで青春が蘇るかのようどんどこ足が前に出た。
いつもよりはるかに早いペースでゴールを駆け抜けることになった。

帰宅し風呂を上がる。

料理教室で習得されたばかりの手料理が並ぶ。
魚と野菜がたっぷりだ。
スープも野菜仕立て。

家庭を大切にし家事を決して軽んじない家内であるが、子らはそれを当たり前のように思いすぎているので、注釈が必要だろう。

世には全く異なるベクトルの人も少なくない。
中身を重視し生活の内実にこだわりを持つ人がいる一方、全くの正反対、暮らしぶりの粗には蓋をして、さも家族重視であるかのように外面だけ取り繕って肝心要がお留守のままという人が実際にいるのである。

先日も書いたが歳取ってまで自分比率が高いままの人は、優先順位は娘時代のまんま、どうしても家族より先に自分が来てしまうということになりがちだ。

そんなものなのかと我が家男子らにおいては心に留めて置いてもらいたい。

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