KORANIKATARU

子らに語る時々日記

ただ書いただけの日記2

やたらと蒸し暑い夜だった。
長男がわたしのベッドの端で寝入っていたのもそのせいだろう。

日頃は自分の部屋で寝る長男であるが暑くなるとねぐらを変える。

寝苦しい夜だった。
空調をオンにしたりオフにしたりなどし、わたしも安眠からは程遠い時間を過ごさなければならなかった。
明け方となってもいま少し寝ていたい。

が、月曜日、行かねばならない。
寝床で思い浮かべる。
飯屋のあたたかい朝定食。
事務所で飲むコーヒー。

食欲が眠気を押し返していく。

支度し家を出る際、階下の和室をのぞく。
いつもはそこで寝ている二男の姿が見えない。
探すと彼は自分の部屋で寝入っていた。

ぶり返した暑さはこのように我が家の日常に影響を及ぼす。
スヤスヤ眠る寝顔をひとしきり眺めて家を出る。

エンジンをかけるといきなりのエンプティサインであった。

家内などへっちゃらのようであるが、わたしは肝っ玉が小さくて落ち着かない。
いてもたってもいられないといった心境になってしまう。

まっすぐ深夜の給油所に向かう。
給油はわたしの役回り。
気付いた時を逃したわたしに責任がある。

それにしてもフットワークの軽い家内である。
昨晩は長男とその友人を甲子園球場まで送迎していた。
長男を送って二男を迎え、長男を迎えて二男を送る。

車内で子と過ごす時間が彼女にとってはかけがえのないひとときとなっている。