KORANIKATARU

子らに語る時々日記

鬼の居ぬ間に洗濯

今年も残すところ2週間。
身が縮むほどの冷え込み。
これこそ冬。

週の後半から寒くなる。
二男の言うとおりとなった。
部活で過ごす時間帯、寒ければその分厳しさが増すので彼にとっては重大事。

デスクワーカーにとっては移動の際にちょいと外気に触れる程度。
季節の風物詩といった意味合いで言えば寒ければ寒いほど風情増し、いとをかしといった情緒を味わえる。

二男からすればいい気なもんだといったようなものであろう。

そしてまもなくようやく、タフでハードな業務と押し合い縺れ合いながら、年末年始のひと休みになだれ込むことになる。

一時休戦。

この時期が素晴らしい。
飛び交う銃弾が一斉に止むしんとした静けさのなか、心底くつろぎゆっくりできる。

切った張ったの乱戦を経てきたからこその憩いと言えて、これがあるからやめられず、また一巡さらに一巡と、かれこれ十数年同じことを繰り返してきた。

まだまだ先へと続くのだろう。

来年のことを言えば鬼が笑う。
身を潜め満を持しての出番待つ鬼らのことまで思い煩えば身が持たない。

来たる新年誰かは鬼に引導渡され、どのみち誰もがいつかは引導渡される。
自身についてはまだまだ当分先のことだとは思いはするけれど、到来する結末がどんなものなのか知る由もない。

アンケート取れば、知らぬが仏のままの成仏コースが最も好まれるだろう。
鬼と出合えば万事休す、即お陀仏となるようなものであろうから、実際はラクラク成仏コース一つのみというような気もするがどうなのだろうか。

いずれにせよ、そのときまでは一歩一歩、鬼のいぬ間に命の洗濯。
新年にあたってはとりあえず、鬼とは無縁、楽しく充実、福々しい時間てんこ盛りのフルコースお代わりを所望したい。