KORANIKATARU

子らに語る時々日記

喧嘩が強くて頭がいい

この夜、メインは焼肉。
焼肉用の肉を調達するなら本場がいい。

 

鶴橋今里方面までクルマを走らせた。

 

行けども行けども下町の趣き残る界隈である。
お高くとまったセレブ風情なら眉ひそめるような街並みであるかもしれないが、ここらは見かけによらない意外な一面を有する。

 

実はかなり教育熱心な地域であって、街並みからは想像できないだろうが、ここらで育った子らは軒並み高学歴で、早慶程度では肩身が狭く、右隣は阪大出た弁護士、左隣は京大出た医者といったように、思った以上にレベルが高い。

 

それに加えて、喧嘩も強い。

 

喧嘩が強くて頭もいい。
いまの日本に最も必要とされる人材と言えるだろう。

 

そんな頼もしい男子が群れとなって輩出される地域である、そう言えば少し大袈裟に過ぎるだろうか。

 

親自体がサバイバルし、下町のなか子らも揉まれる。
カラダもアタマもビシバシ鍛えられ、美味い肉を食べるからだろう、どこへ行こうが頭角現すということになる。

 

だからセレブ風情が、あらやだわとそこら地域を一段低く見たところで、実は相手はそのセレブよりもはるかに知的レベルが高く、もしかしたら経済力でもはるかに上回る。

 

まさにお笑いセレブとはこういった類の話であり、やはり世では謙虚に立ち振る舞うのが正しい心得と言えるだろう。

 

わざわざ遠出し、肉を調達した甲斐があった。
帰国した息子のために家内は肉を焼き、「こんなおいしいものがあるなんて」と息子が喜色満面となるものだから、肉は第二弾、第三弾と焼かれ続けることになった。

 

肉をガツガツ食べる息子に目を細めながら夫婦はグラスを傾ける。

 

喧嘩が強くて頭がいい。
そんな息子に育ってくれれば、親として思い残すことなど何もない。

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Millfield, Street Campus