KORANIKATARU

子らに語る時々日記

今日も明日もせっせとハリボテをこしらえる

ネットでは誰にでもなれる。

来歴を明かす必要なく培ってきた能力を実際に見せることもない。

 

上っ面の言葉だけで自らを語ることができ、写真で飾り立て、一層それらしく見せることができる。

 

ちょっとした手間さえ惜しまなければ、氏素性を偽り、なりたいような自己イメージを造形することができ、まるで実際にそうであるかのような賞賛も得られる。

 

ハリボテをこしらえる程度のインスタントなお手軽さで、これまで無縁であったような充溢を覚え満ち足りた気持ちになることができるのであるから、病みつきになる人があってもおかしくない。

 

そして、今日も明日も明後日も、ミテミテと小ウソを撒き散らしていく。

欲どしさが脂肪ぶくれするみたいに虚像となって肥大していく。

 

爆風スランプがシャウトするがごとく、全部ウソさ、そんなもんさ、夏の恋はまぼろし。

 

お遊びなのだろうと最初は笑えても、真実を知る者からすればその末路が見通せて、だんだん痛々しく感じられてくる。

肝心なことをお留守にし、一体どこへ走っていくのだろう。

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Janine Niépce, L'accident de la gare Montparnasse. Paris, 22 octobre 1895.