KORANIKATARU

子らに語る時々日記

皆が集って眠る頼もしい夜

ジムを終え風呂を上がって小雨降るなか帰途につく。

南から暖かな空気が流れ込み数日来の寒さはすっかり鳴りを潜めている。

 

夜9時を過ぎれば電車も空いて座ることができた。

 

駅に降りたのが10時前。

前を行くおじさんのスーツケースを蹴らぬよう小股で歩いて改札に向かう。

 

おじさんが脇へのいて前方の視界が広がった。

詰襟姿の背が見えた。

 

すらっとした体躯の男子。

とても感じが良い。

 

どこの学校の生徒だろうと肩に下げるショルダーバックのネームをみて気づいた。

わたしの息子であった。

 

日頃、幼い面影のまま見てしまうからだろう、心の準備がないと一瞬認識が出遅れてしまう。

 

走り寄って二男の肩を叩いた。

わたしを越した上背の男子と並んで傘を差し家へと向かう。

 

夕飯は軽め。

もやし炒めと春雨入ったアボガドサラダ。

子らが気に入っているという特製おにぎりの話を家内から聞いていると、電話が鳴った。

 

家内が受ける。

長男からのようだ。

 

えっ、今から?

家内は戸惑った様子であったが、電話を切るとテキパキと動き始めた。

長男はどうやら学校の友人らを連れ帰ってくるらしい。

 

家内がパスタを茹で始め、そして寝具の支度をし、風呂も沸かせる。

 

男子だから気遣い不要だし、構うことはない。

わたしはそう言うが、家内の動きが緩むことはなかった。

 

11時前、賑やかな声とともに玄関が開いた。

 

元気ハツラツ、いつみても精悍で男前な男子らが姿を見せた。

見栄え良く道歩くだけで目を引いて、スポーツもでき学業も素晴らしい。

 

息子の友だちが家に泊まりに来る。

親として結構嬉しいことである。

 

家内が早速食事の支度を整える。

大量に茹でられた特製パスタは、見る間に彼らの胃袋に呑み込まれていった。

 

作った料理が平らげられる。

家内にとってこれ以上の喜びはなく、彼らの食べっぷりに目を細め饒舌さが増した。

 

ひとつ屋根の下、とても頼もしいような勤労感謝の日前夜となった。

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Arthur Leipzig, Follow the leader, New York, 1943.