KORANIKATARU

子らに語る時々日記

一日の起承転結すべてが快に近づく

数分違いで混雑度合いが様変わりする。
8時3分の電車では手を広げられても、7時59分だと全方位を囲まれ押し込まれる。

揺れに応じて左右からカラダを寄せられ踏ん張って立つのが苦しく、おじさんの額にしたたる汗を眼前に見て更に苦しい。

 

駅に到着するたび乗り降りする人で人類大移動が生じ踏み止まるだけで精根尽きる。

 

何とか目的地の駅まで耐え抜いた。

扉が開きホームへと押し出されたときの身軽感は、えも言われぬものだった。

この感触をこそ、自由というのだろう。

 

事務所に入ると仕事に次ぐ仕事。

ぼんやりする間もなく仕事が続いて仕事に押されるが、朝の満員電車に比べれば何でもない。

 

仕事であれば必死に踏ん張らずとも、気合一発、押し返すことができる。

指一本触れずとも相手を倒す気功の達人みたいなものであるから、額に汗さえ浮かばない。

 

合間合間に美味いものを食べ、あっという間に終業となった。

サウナに寄ってたっぷり汗を流すが、満員電車の汗とは異質でこちらは愉悦さえ感じるほどに爽快。

 

そして家。

ベッドで横になっていると試験中の上の息子がひと休みしにわたしの横にやってきた。

 

修学旅行で隣り合う友だち同士みたいに天井を眺めつつひとしきり話す。

隣り合ってカラダ触れるが、こちらも満員電車と全く異質で心安らか愛おしい。

 

明日からはまたクルマで通勤しようと決めた。

そうすれば、一日の起承転結すべてが快に近づく。

 

同じ一日を過ごすのなら快適な方が絶対いい。

明日をも知れぬ身ではあるが、好きに選択できるのが自営業者の役得と言えるだろう。

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Endre Barzo, Lightening 1930.