KORANIKATARU

子らに語る時々日記

年季積もうが必死のパッチ

根が心配性なのだろう。

おおらかに時間を見積もることができないので、月曜の出だしはどうしたって切迫感にとらわれる。

 

あれもこれも、それに、あれもこれも。

やることが一斉に目の前をちらついて落ち着けない。

 

仕事したくてたまらない。

そんな状態に追い詰められるので、新聞読むなどといった優雅な時間に滞空できるはずなく、腹すかせた大食漢がテーブルの上の料理に片っ端から手をつけるみたいに荒っぽく仕事をこなしていくことになる。

 

半時間もすれば、脳内見積もりが補正され、地に足ついてくる。

そこからようやく本領発揮。

ボールが止まって見える、とまではいかないが、仕事の球際がくっきり捉えられるようになってきて安定飛行に至る。

 

年季積めば何患うことなく穏やか呼吸するみたいに仕事ができると思っていたが思い違いであった。

この歳になっても、立ち上がりはいつだって危うい。

おそらく一線を退くまでは必死のパッチ。

出だしのあたふたから逃れられないのだろう。

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