今日の訪問先は西脇市。
新庁舎整備計画が始動し、市役所の移転先となるカナート跡地では解体工事が行われていた。
雨が幸いし、埃を被らず済んだ。
市役所でのヒアリングを終えたあとお茶でも飲みましょうと誘われる。
依頼主のクルマに運ばれ、喫茶店へと赴く。
今回で会うのは二度目。
会話は堅い。
天気や大阪からの道の混み具合などについて話してすぐに話題は途切れた。
喫茶店で向かい合う。
わたしはホットコーヒー、依頼主はアイスコーヒーを注文する。
注文してすぐ依頼主がウェイトレスを呼び、「やっぱり、いちごジャムトーストも」と追加した。
美味いんですよ、と依頼主が言うので、わたしも右に倣った。
一口食べて驚いた。
ほんとうにおいしい。
50代の中年と40代の中年が、いちごジャムトーストを頬張りながら向かい合う。
自然、雰囲気ほぐれて、大学時代の話など、会話は人と人との色合いを帯び始めた。
人と大事な話をするときには、いちごジャムトーストが欠かせない。