KORANIKATARU

子らに語る時々日記

緩急のある心地よさ

朝、仕事先に送る文面が頭に浮かんで目が覚める。
それが一番鶏。

 

そのうち幾つもの案が行き交いはじめて、動悸高鳴りもう横になどなっていられない。
朝のラッシュが始まったようなもの。

 

即答できない問題は数日寝かせる。
頭のなか無造作放り込まれた難問も、いつか孵化して朝に鳴く。

鳴けば筋道が見え書面にできる。

 

数学の解を考えるのに少し似ているかもしれない。

 

押してだめなら引いてみる。
バカの一つ覚えのようなやり方で、毎度毎度答えに達してきたのだから、アホでもできる仕事と言えるかもしれない。

 

朝の啓示に従い一日を過ごすうち、当初は仕事で全席満員の脳内に次第空席が生まれてくる。
たいていは夕方、まれに昼。

 

余白はあっという間に雑念に占められる。

 

その雑念を視覚化したのがこの日記と言えるだろう。
上から下まで何の役にもたたない、雑な念。

この雑な感じが心地いい。


そしていつか老いた先、何も浮かばずなんとなく目が覚めるということになる。

一番鶏が鳴くことなく、動悸高鳴ることもない。

 

そのときは、いましみじみと感じるようなこの心地よさも同時に失われることになるのだろう。

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Parade prussienne à Paris 1871