KORANIKATARU

子らに語る時々日記

不思議な縁で幸の分量が増していく

体調すこぶるよく、カラダを動かせば動かすほど興にのってきてカラダが動く。

呼気が勢い増してリズムよく刻まれ熱くなる。

 

運動することで、餅をつくみたいに気力の粘り気が強くなる。

仕事人に運動は不可欠だろう。

 

ジムを終え風呂も済ませる。

前日の蒸し暑さはどこへやら。

風冷たく心地いい。

日差しは強く直射で受けると肌に火照りを感じるが、日陰に入ると寒さ覚える。

 

スーパーに寄って陳列されるなか一番高い日本酒を買う。

地下鉄に乗って実家に向かう。

 

夕刻、家族で集まった。

父に母、そしてわたしと弟。

四人揃って食卓を囲むのはほんとうに久しぶりのことだった。

 

父が張り切ってステーキを買ってきた。

500gで5,000円だというから大奮発である。

母が定番手料理を作り、ステーキを焼いて4つの皿に分けた。

 

最初の一缶でビールはお役御免。

わたしと父は日本酒を冷で注ぎ合った。

 

妹たち家族や孫らの近況が話題になって、皆が元気で万事順調、総勢9名にものぼる孫たちは揃いも揃ってよく食べよく動き学業も優秀。

そんな話がなごやか行き交うなか、わたしは心の中、母から昔聞いた話を思い出していた。

 

お節介なおばさんの取り計らいがあって、若き母は若き父と出会うことになった。

はじめてのデートの際、父は紺のスーツを着てきた。

そのスーツがあちこちほつれ父の懐具合が推し量れたが、実直で真面目な人柄を確信し母は一切迷いを感じなかった。

 

50年も前のこと。

ふとした縁で父と母は出会い、そこに生じた若き確信は互いにとって大正解だった。

 

ステーキを美味しい美味しいと言って食べる父も母もまだまだ健在。

二人の物語は幸の分量を増しながらこの先も長く紡がれ続けることになる。

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Lewis MorleyBride in the rain, Hammersmith, London, 1957.