KORANIKATARU

子らに語る時々日記

家でお腹いっぱいご飯を食べる

長男の学校の夏休みは短く、最終学年になると無きに等しい。

夏はオールスター揃い踏みといった総力戦で全学年の全教師が最終学年の指導にあたる。

猛暑の原因の一端はこの学校が発する熱量によるものなのかもしれない。

 

この日午後、夫婦で奈良に入った。

 

家内が校内バザーの手伝いをしている間、担任の先生とわたしは懇談。

真剣なやりとりとなって、しみじみ込み上がってくるのは深い感謝の念。

 

息子は必ず恩を返さなければならず、それは結果で見せるしかない。

先生のもとを巣立ちどんな人物となったのか。

それを見せることだけが恩返しとなる。

 

何度も頭を下げて教室を出た。

 

食堂で家内と合流する。

助手席に乗って一路ガーデンズまで運ばれた。

 

食材の買い出しに駆り出され、カートを押して付いて回り荷物を運ぶ。

肉に野菜、果物、盛岡冷麺、はちやの餃子、チーズにピザ、なんと刺し身は半額、それにワイン。

充実の仕入れとなった。

 

家に戻って夫婦で晩酌。

学校の先生にはほんとうによくしてもらった。

感謝の言葉しかない。

いつか振り返ったとき、恩人として強く記憶に残る存在であることは間違いない。

そう一致する。

 

昨日と同様、まもなく長男が帰宅し、しばらく後、二男も帰ってきた。

大いに張り切って家内が夜食の準備に取り掛かる。

 

いつもと同じ繰り返し。

彼らが小さい頃から夏の光景は変わらない。

 

小学生の頃はラグビーの練習を終えて塾へ行き、そして中高になっては炎天下での部活を終えて塾へ行き、最終学年では朝から晩まで塾で勉強し、そして家でお腹いっぱいご飯を食べる。

 

家訓を記すとすれば、家でお腹いっぱいご飯を食べる、以外に浮かばない。

 

すべてはそこから。

子育ても半ばを過ぎ、心から思う。

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2018年7月25日午後3時 法隆寺平宗 柿氷