仕事を終えて夕刻。
ジムで走りサウナに寄って帰宅する。
いつもと同じ、これが標準的な過ごし方。
隣家の団欒に加わっていた家内が戻って食事の支度をしてくれる。
夕飯は豚肉と水菜のはりはり鍋。
その二万語に耳傾けながら、鍋をつつく。
そのうち二男が戻ってきて、10時をまわって長男も帰ってきた。
彼らもまた美味い美味いとはりはり鍋にがっついた。
二男は明日一人でうちの実家を訪ねるという。
おかんを誘ってご飯でも食べに行くというから、嬉しい話だ。
彼からすれば祖母。
相好を崩し喜ぶおかんの様子が目に浮かんでわたしの相好も崩れる。
このような些細なエピソードが織り混ざりながら、毎日が無事平穏、地味に静かに過ぎていく。
各自、定位置を堅く守って持ち場を疎かにすることがない。
特筆すべきものは何一つないが、強いてあげれば真面目だけが取り柄。
そんな土壌があってこそ、家族揃ってはりはり鍋が美味しくいただけるということなのだろう。
ちなみに、今日の昼に家内が届けてくれた弁当は、海の幸焼きそば。
エビにイカにタコにと具が充実していたが前日の素麺と比較しやや量不足。
あともう少し麺が多ければ満点だった。