KORANIKATARU

子らに語る時々日記

遠く離れた時間を捻り合わせてみる

土曜日、魚屋が開いていたので刺身を買った。

傷まぬようコンビニで買った氷を保冷バッグにぎゅうぎゅうに詰め持ち帰った。

 

夜食に登場したのは豪華な刺身。

長男は喜んだ。

 

今日は日曜。

スーパーくらいしか開いてない。

出来合いのものは不味くとてもではないが夜食としての用をなさない。

 

ようやく中華の出番となる。

テイクアウトの世界チャンピオン。

 

人が住むところ、ほぼすべての地にチャイニーズレストランが存在し人類への貢献は計り知れない。

テイクアウトで食すヌードルやボイルドライスの恩恵に与ったことがない人などこの地上に存在しないだろう。

 

今夜わたしたちバカボンチームはその恩恵に与ることになる。

 

ちなみに、現在上京中のハジメちゃんチームも初日夕飯は中華。

天外天という店で四川料理を満喫した。

 

この日曜、わたしと長男は別行動。

家内と二男も各自単独行動をとっている。

 

ハジメちゃんこと二男によれば、東京在住の部活の先輩が各地案内してくれるとのことで、夜はディズニーランドに出かけるというから盛り沢山な話である。

 

家内は銀ブラを手始めにあちこちブラブラするのだろう。

 

昨日午後、家内と二男は近くを通りかかったついでに早稲田大学を訪れた。

数々送られてくる写真が懐かしい。

 

見覚えある界隈を二男が歩いていること自体が不思議に感じられた。

 

青春の無明のなかにあったわたしがそこらをほっつき歩いていたのは30年も前のこと。

二男はまだこの地上に存在していなかった。

 

遠く離れた時間を捻り合わせ、青く愚鈍な当時のわたしと凛々しく賢い今の二男をすれ違わせたいような気持ちになる。

 

同年代で出合えば、向こうが格上。

こんなバカなど相手にしてもらえなかったかもしれない。

それでもこれが将来の息子だと神様の囁きでもあったなら、無明は一気に光明へと劇的変貌を遂げたことだろう。

 

どうあれわたしは10年ほどして息子と出会うことになる。

すれ違うどころか、同じ釜の飯を食べ一緒に風呂に入り川の字で寝て過ごすことになった。

わたしがバカであることは、そろそろ露見しつつあるように思う。

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2018年8月11日午後 早稲田大学