KORANIKATARU

子らに語る時々日記

無痛の境地こそ無上の幸せ

朝、息子を送り出し事務所に向かう。
13日から世間はたいていお盆休み、それでも営業している事業所がある。


他に用事がないなら仕事する、それが書類屋の定め。

 

電車は見晴らし良く空いていて、どこかへお出かけといった人が目立ち、勤めに出るような人影はほとんどない。

 

事務所に行って驚いた。
ツバメ君が仕事している。
わたしが現れ、彼もびっくりしたようである。

 

周囲が休んでいると仕事がとてもよく捗る。
ツバメ君はそう言った。
16日にも仕事予定を入れてあるというから頼もしい。

 

わたしは適当なところで切り上げる。
前夜から偏頭痛があり、クスリも効かない。
切り札ロキソニンが役に立たず、プレミア・バファリンも試すが頭痛は収まらなかった。

 

おそらく肩や首の疲労から来ているのだろう。
だからジムへと向かった。


一昔前ならマッサージ屋に駆け込んでいただろうが、人に揉んでもらうよりカラダを動かす方がしゃんとする。
ジムに通ってそう学んだ。

 

人もまばらなジムで大阪桐蔭の試合をみながら走る。
不思議なことに走り始めると、頭痛はひいた。
カラダが臨戦状態になると、痛みをやわらげるホルモンが出るのだろう。

 

頭痛が消えて、その後、大いに仕事が捗った。
どこも痛くない。


この無痛の境地こそ無上の幸せと言えた。

 

仕事の電話は一本もかかってこなかった。
メールもこない。

 

流すように軽く業務を終え夕刻早くに帰途についた。

 

この日の夜食は楽であった。
長男がリクエストしたのは、たこ焼きふんわりチーズのせ。

 

駅前で二人分のたこ焼きを買った。
頭痛がぶり返さぬようお酒は控え、ふんわりとした無痛に憩いつつたこ焼きつまみわたしは息子の帰りを待った。

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2018年8月12日朝 東京スカイツリー