KORANIKATARU

子らに語る時々日記

天六のいんちょに思いを託す

桜ノ宮駅で降り小雨降るなか天満橋方面に向かった。
大阪城を左手に見ながら源八橋を東から西へと渡る。

 

火鍋成都は、橋を渡り終え左に曲がってすぐの場所にあった。
なかに入るといちばん奥の席に天六のいんちょの姿が見えた。

 

前に座ってわたしはビールからはじめた。

 

貝塚のアスレチックコースで遊ぶ家族の動画を天六のいんちょが見せてくれる。

丸太の吊橋やロープ渡りや平均台といった数々のアスレチックポイントを家族で力合わせて踏破していく。


仲が良くて微笑ましい。
その様子に家族の一体感が見て取れた。

 

子煩悩な天六いんちょが、まるで子どものよう。
子どもたちも可愛いが彼もなかなか可愛く見えた。

 

そうこうしているうちメンバーが集まって火鍋が始まった。

 

生まれてはじめて食べるが、噂に違わずめっぽう辛くわたしは一口ごとにその味に魅了された。


ホルモンに魚介にフカヒレにそして牛肉豚肉ラム肉鶏肉が入って野菜もたっぷり。
バラエティに溢れた具材が楽しい。

 

辛いので飲むピッチも早くなり、相乗効果でますます食べるものだから、豪快な感じで力がみなぎった。


即効で効き目の出るスタミナ食と言え、口から火が噴き出るかのようであってほどよく汗ばみ、雨降る冬の夜だといったことは意識の彼方へと消え去った。

 

男衆で囲んで食べるのにうってつけ。

この夜我らの団結は一層強まったのではないだろうか。

 

今度は「寿し おおはた」を予約するという。

飛ぶ鳥落とす勢いでその名知れ渡る北新地の寿司屋である。

久々に家内を伴い参加しようと思う。

 

ほうばの話も少し聞こえた。
今月、天六のいんちょが行くそうだ。

 

わたしも行く女房も連れていく、と即座言ったが、あいにくその日は別席に招かれていて、その席を放り出す訳にはいかなかった。

 

次回に望みを繋ぎたい。

まもなく光の春。

ほうばの予約豊作の吉報がもたらされることを祈り、天六のいんちょに思いを託す。

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2019年1月31日午後7時 天満橋 火鍋成都