70期の入学式が行われたこの6日、先生らを交えた懇親会が催される予定があって参加を検討していたが、優先すべき用ができ出席かなわなかった。
といっても、午後の時間を金城院長、夜は狭間研至氏と過ごしていたのだから結局どのみち大阪星光つながりのなか置かれた一日であることに変わりはなかった。
かねしろ内科クリニックは谷町線平野駅すぐそばで来月13日に開院となる。
日に日に金城院長の気合いは増し、地域医療に身を捧げんとする覚悟のほどにいまや凄みさえ感じる。
残りの人生、医療人として自分にできる最善を尽くす。
そんな強い意志がブレることはなく、その思いに共鳴し集まる最強チームがまもなく誕生することになる。
夜は天満橋。
ファルメディコ株式会社の新入社員歓迎会に招かれた。
全国から集まった初々しい新入社員らを歓待する先輩社員らの様子が微笑ましくも頼もしく、会社に人格というものがあるとすれば、その人柄の良さが明瞭に表れていた。
隣席はこの会社を率いる狭間研至氏。
病院理事長であり大学教授であり、そして複数の事業体を率いる起業家でもある。
特筆は、氏が先導する「薬局3.0」
従来の薬局の在り方を根底から問い直すビジョンを掲げ推進し、時を追うごと、氏の理念に沿うかのごとく関連する法改正が為されていくので、ますます注目を集める存在となっている。
そのパワーたるや凄まじいが、この根底にも善なるもの、世のため人のためにという利他の思いが横たわっている。
それが星光生の特質なのだろう。
意味が分からないながらもアーメンと唱え神様を思ったとき、何か良きものが心に内蔵されて、それがいつまで経っても消えない。
だから揃いも揃って人がいい、ということになる。
今年順々に50歳の大台に足を踏み入れる33期であるが、各自持ち場で意気揚々と職務に専念し活躍し、互いの交流は絶えず事あるごとに集まってエールを送り合っている。
思えばこれほど励みになることはなく、心頼もしいことはない。
「個」としての人格形成のみならず、強靭な「輪」として世に送り出してくれた学校に対し、今更ながら感謝の念が募るというものである。
そのように星光についてつらつらと考えるうち、歓迎会も終盤に差し掛かった。
記念撮影となって、わたしは端に立とうとしたが背を押されるようにどういうわけか社長の横に着席することになった。
最前列に新入社員、そのど真ん中に社長。
そこに脇役にもほどがある分際で図々しくも目立つ場所に座ってしまい気後れするが、あとでその写真を家内に送り、長男に送り、二男にも送るのであるから、中年なりに晴れがましくも嬉しいという気持ちであったことは確かなことであり、写真に映る満面の笑顔からもその華やいだ心境が如実に窺えた。