KORANIKATARU

子らに語る時々日記

紙面一枚だけで十分楽しめた

回を重ねるごと敷居が低くなりいまやバリアフリー。

この夜も立花の正宗屋に寄って宵の口を過ごした。


カバンに入れてあった読み残しの朝日新聞夕刊が今夜のお供。

ぼんやり眺めつつまずはイカとタイの刺身からはじめた。


ペラペラめくれば読み飛ばして終いになるが向き合うとなかなかどうして見どころある記事があって面白い。

文字通り捨てたものではなく取っておけばこのように新聞も役に立つ。


右上に茶の湯の話。

トム・サックスというアーティストがする茶化し方が面白い。

茶の湯と言えば日本の心。

そう思い込んでいるから居住まい正して厳かな面持ちとなってしまうが、見方を変えれば突っ込みどころ満載でその真面目さに笑いが吹き込む。


こんな展示を目にすればもはや茶の湯と笑いが一体となってしまって茶器見れば吹き出すということになりかねない。


左に移ると大岩オスカールという日系ブラジル人二世の絵画展の話。

紹介される絵から光の粒子が立ち昇ってくるかのようでお酒がすすんでおでんのすじと玉子を追加した。


その下には兵庫県美の話。

安藤忠雄さんの展示棟について取り上げられている。

そして最下段に登場するのが寺田町のラーメン屋ぐう。


わたしはこの日の昼、寺田町でラーメンを食べたばかりだった。

らーめん道哲心という店で食べおいしかったが、もし先に紙面を見ていたらここで紹介されている店に寄ったはずである。


ラーメンと広島焼が二枚看板であるとの店の紹介のなか店主夫婦の馴れ初めの話が織り交ざりその絆がやたらと強く印象に残るから、美味しいに違いないとの確信芽生え寺田町へと思いが傾く。


締めにどて焼きを食べ次はぶらり寺田町を訪れようと心に決めて情報盛りだくさんだった紙面を畳んでカバンに仕舞った。

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Vesa PihanurmiAutumn Design Linden leaves and branches, 2016.