耳にした話はすべて大雑把なものである。 たとえば、今年の入試の際に行われた志望校調査の話。 大阪星光ではなく西大和を第一志望と記載する受験者が以前よりもかなり多くなった。 またたとえば、歩留まりの話。 他の学校に流れる生徒が少ないので今年は追…
明石で業務を終えて夕刻、駅でタコ天そばを食べて帰宅した。 ジムに備えて小腹を満たしたのであったが、帰宅すると小腹用に家内がサンドイッチを用意してくれていた。 小腹を埋めて来たと打ち明けるのも野暮であろう。 ぱくぱく食べて結構お腹膨れてのワーク…
子らが巣立って弁当が不要になるとすることがなくなる。 家内はそう言うが、そのときはそのときでまた何かやることが出てくるに違いない。 料理に英語にヨガにジムに耳つぼアロマ、それに未使用の資格もある。 サル同然のやんちゃ坊主を人間に仕立てたという…
ワーグナーの「タンホイザー」序曲を聴きながら手術のイメージトレーニングをする財前教授みたいに、家内は寝床のなかで料理の予行演習を行う。 だから早朝からスムーズに食事の用意が整っていく。 麺が茹でられ具材が調理され、同時、お椀が温められて、ひ…
懇親会の場所は宗右衛門町の食道園。 まず出た話題はドラマ『心の傷を癒すということ』について。 神戸大医学部の関係者は口を揃えて本人に激似だと言っている。 そんな話が28期の松井先生から出て、24期の堀井先生も頷いた。 安先生は大阪星光24期でお兄さ…
先日のこと。 公証役場で遺言の立会いをする機会があった。 ご婦人は、おっしゃる年齢が冗談かと思えるほどかくしゃくとしていて饒舌だった。 夫に先立たれたとき、あれこれ手続きが面倒だった。 だから、後に残す者に手間がかからぬよう終活を始めていると…
荷物の到着が午後7時。 だから6時45分にはジムでのトレーニングを切り上げた。 買い物もせず真っ直ぐ自宅へとクルマを走らせる。 運動前は疲労で瞼がピクピクし始めていたが、全身に熱い血が巡ってすっかり回復。 カラダを動かすことは素晴らしい。 この…
この日も前日と同様。 筋トレのメニューを終えトレッドミルで家内と隣り合った。 絶え間なく押し返してくる足元の傾斜に抗い、各自、精出し速歩する。 真ん中に置いたコントレックスを分けて飲み、視線の先の『魔法のレストラン』に目をやり続けるが、夕飯の…
筋トレを終えトレッドミルで家内と隣り合う。 時刻は午後6時半。 この日の『おでかけコンシェルジュ』は奈良橿原特集だった。 麺屋いちびりが紹介され、トータルテンボスが特製ラーメンを食べる。 そのシーンに家内が気づいた。 横から手が伸び、テレビのチ…
秋学期末試験に備え勉強に励む合間、息抜きがてら長男から電話がかかってくる。 近況を知らせる会話のなか、ニュースで取り上げられた事件についても話が及ぶ。 大学名を挙げて伝えられるそれらニュースはいずれも聞くに堪えないものばかりであり、その恥知…
午前中にジムを終え、家内と街に出た。 好きなものをお腹いっぱい食べたい。 そう言う家内に連れられたのは、なんば高島屋の糖朝。 わたしは頭に浮かんでいた焼肉絵図をかき消した。 家内とは胃袋のサイズが異なる。 テーブルいっぱいに料理を頼んだところで…
空晴れ渡る土曜日の朝、地元神社に百度参りする女性の姿があった。 そこに百度石があるのは知っていたが百度参りする人を目にしたのは初めてのことだった。 年格好と雰囲気から、ちょうど今、子がどこか中学を受けている真っ最中なのだろうと思われた。 その…
たまにはこんな日もある。 早朝からデスクワークを開始し途中一度も中弛みすることなくペース衰えることなく夕刻まで快調に課題をこなし続けた。 新聞でよく見かける精力剤の広告では女子が目を丸くし、すごいと呟く。 そんな目線でわたしは自身を見つめた。…
仕事後、家内に連れられ二日ぶりにジムで汗を流した。 家へと帰る途中、コーヨーに寄り肉をはじめ野菜や豆腐など鍋の材料を買い求める。 ダイエットには鍋がいい。 家内がそう言うから従うが、家内がいくらわたしのダイエットに関心を持ったところで当の本人…
かれこれ5年も前のこと。 ちょうど能開センターが西宮進出を具体化させ始めた頃のことである。 灘を目指すαクラスはすでに上本町に存在し精鋭が集められていた。 最終学年も第三コーナーを回ったという時期、αにはちょっと合わない上本町の男子6名がSクラ…