KORANIKATARU

子らに語る時々日記

電話ひとつで希望に胸が膨らんだ

帰宅すると家内が電話の最中だった。 相手はソウルの友人。 やりとりを耳にしてすぐに分かった。 昨年5月、家内はフランスを訪れた。 その際、偶然その友人と知り合った。 意気投合し一緒に美術館などを巡りますます仲が良くなった。 彼女は韓国政府のフラ…

色彩の方が賑わっていた

どう過ごそうか。 思案した結果、京都までクルマを走らせることにした。 森閑とした地を見つけてそこでジョギングし、クルマの中で昼食を摂り、閑散とした場所で各種食材を買い揃え夕飯は家で食べる。 そうすれば問題となる濃厚接触は回避できる。 そう考え…

最大限の注意を払って過ごす

土曜日であっても家内は朝から忙しい。 朝食を作り弁当を作り携行用のおにぎりを握る。 わたしはその横で蕎麦を茹でネギを切り、家族3人分のサイドディッシュの支度をする。 蕎麦は前日、名店みかどで買ったものであった。 石臼挽きの手打ち、いわば作品と…

こんな相手はどこにもいない

昔は休むなど考えられなかった。 ゆっくりできるのは盆と正月のみ。 大抵の土日は仕事で潰れた。 思えば無理のし通しだった。 仕事に追われ仕方のないことであったが、たとえ凪のような状態が訪れても休むと再起動に時間がかかって非効率であると強迫観念の…

近況に接するだけで楽しい

夕刻、魚屋の前を通りかかると赤貝が幾つか売れ残っていた。 大ぶりのものを二つ捌いてもらうことにした。 家内の大好物である。 喜ぶに違いない。 魚屋の大将が言った。 スーパーの赤貝とは比較にならない。 香りからして別物。 確かに魚屋たこやが扱う品は…

ジャイアンの姿が励みになる

仕事をするから肩が凝る。 昔はそう考えていた。 肩が凝ると頭が朦朧とし能率が落ちる。 だから定期的なマッサージが欠かせなかった。 しかし数年前。 ジムに通うようになってマッサージを求めるカラダの声はかき消えた。 以来、どれだけ仕事が忙しくても、…

のんびりいこう

忙しいときほどゆっくり進む。 焦ると短絡的になり、判断に狂いが生じやすい。 無駄な力が入ったり、逆に忌避感によって意欲が削がれたりして、どのみち仕事の質が下がりかつ無用な疲労を抱え込むことになる。 だから、忙しいときほど自らに言い聞かせなけれ…

そのつながりは永遠で無限

わたしも結構息子のことを思うが家内の比ではない。 文字通り四六時中、寝ても覚めても。 何かにつけ息子らのことを考える。 家内の場合、子離れどころか、いまもってつながっているというしかない。 臨時休講になったのは日曜だけ。 結局、週が明けてすぐ春…

良いものばかりを目にした一日

夜通し雨が降り続いた。 河川敷の道は水浸しでジョギングには適さない。 幸いなことに日曜日。 武庫川沿いの道路は車輌の侵入が禁止され、歩行者専用となる。 家内と二人、朝の曇天を映す川面を見下ろしながら広々とした車道を走った。 次第、小粒な雨もすっ…

キーワードは共感力

走力でもまったく敵わない。 約一時間ゆっくりペースで走り、最後、眼前数百メートル先に見える武庫川大橋をゴールに据えてピッチをあげた。 みるみる引き離され、家内の背がどんどん遠のいていった。 汗が滴り、雨上がりの砂地を駈けたせいで足元は泥んこに…

ゆったり食事するとおおらかな結論に至る

月末の金曜日と言えばプレミアムフライデー。 夕刻、家内と阪神百貨店で合流した。 わたしは仕事の帰り、家内は二男の塾の帰り。 買い物しつつ家内の話に耳を傾ける。 英数は合格レベルに達するペースで順調に仕上がりつつある。 課題は古漢と社会。 一階で…

遠隔授業で励まされたようなもの

朝一番、長男からメッセージが届いた。 春期講習で朝から晩まで授業する。 連日続くから地獄のハードさだが頑張る、とのことだった。 食卓で朝のリスニング番組を聴きつつ家族でそのメッセージを回覧した。 家族全員に気合いが入った。 朝から塾の講習がある…

なかなかのコミュニティ

慌ただしく一日が過ぎ夕刻。 あ、憩いの時間だと気づいて心安らぐ。 家内にメールし買うものなどがあれば帰途に調達する。 ウイスキーを飲みながら料理に箸をつけ家内の話に聞き入る。 料理もさることながら話の内容も充実している。 一日のうち一番いい時間…

壮年男子が本気を出すとき

機転と要領という点でわたしは家内にはるかに劣る。 たとえばマスク。 昨日のこと。 買い足そうと思って街を歩き、わたしはいくつか蒸気マスクを手に入れたが、家内の釣果と比較すれば報告するのも憚られた。 マスクがありそうな店にあたりをつけ、おおよそ…

いいニュースが待ち遠しい

新酒を飲もう。 そんな企画が早稲田三金会で持ち上がった。 それがきっかけでわたしは酒蔵の徳若を知ることになった。 もう何年も前のことである。 先ごろ大口案件でお世話になった方がいた。 日頃からお礼の品には徳若の酒を選ぶ。 それでこの日、家内を徳…