早朝6時。 わたしの前におじさんが2人。 隊列を組むような格好で、無関係な男3人が前後に並んで通りを歩く。 左手にまもなくコンビニ。 一番前を行くおじさんが入口に吸い込まれ、続くおじさんも同様。 わたしも後からついていく。 たまたま同じ通りを歩…
ゴミ出しはわたしの役目。 朝、公園から吹き寄せる涼風に初夏の匂いが感じられ、4月も終盤、まもなくGWなのだと気づくことになった。 人の都合とは無関係、季節は着実に巡っているのだった。 4月に入って季節の風物詩とも言える行事がことごとく中止になっ…
朝の武庫川をひとり走って自宅に戻った。 晴天の日曜日。 昼からベランダで肉を焼く。 そう予定していたが、届いたのは七輪のみで、網と炭はまだ発送もされていないと分かった。 このご時世、大勢の人が集うかもしれないコーナンに行くのは控えた方がいいだ…
その頃わたしは何をしていたか。 日記を見れば一目瞭然。 気晴らしに充てたいと思ったこの土曜。 家内がZoomで行われるヨガレッスンを受けるというので誘われた。 ヨガなど御免。 事務所に逃げた。 道すがらコンビニやドラッグストアをのぞいて歩く。 これが…
家内の実家から食材が届いた。 肉やら野菜やら。 手料理も含め結構な量にのぼる。 義母は料理の達人で、家内はその奥義を一子相伝のごとく受け継いだがまだはるかに及ばない。 義母の全レパートリーを家内が修得し、肩を並べる名人の域に達するのはまだ当分…
朝一で魚屋に寄って得た収穫が大だったと家内が言う。 大将一押しの品が夕飯の食卓に並んだ。 バイ貝の煮付けとアジの塩焼きを酒のあてにし交互に味わう。 確かに美味しい。 が、分量が足りない。 要望すると、息子のために作った特製ハンバーグを家内がおま…
作った料理の写真を家内が長男に送る。 即、長男から彼が作った料理の写真が送り返されてきた。 東京で長男が自炊をはじめ、いつのまにやら家内が師範のような存在になった。 それで素人芸のレベルから離陸して日に日に長男は料理の腕を上げ続けている。 健…
近所にピザ屋ができた。 二男が食べたいと言ったので早速買ってみることにした。 家内が電話で注文し、わたしが財布を出し、二男が取りに行った。 ちょうど夕飯時。 偶然にも小学校のときの女子友が買いに来ていて、これまた偶然、同じく小学校の女子友が店…
ことあるごとに手を洗うが、この習慣は昔から。 あれは中学生の頃のこと。 井上先生が生物の授業中に言った。 手はバイ菌だらけ。 だから外出した後は石鹸で手を洗わねば気が済まない。 末さんこと井上先生はブラシまで使うというのだから本格的な話である。…
雨の日は奈良。 自然と話がそう決まって、家を出た。 阪神高速を東へとひた走り一時間ほど。 奈良公園に到着した。 人出は少ない。 そう想像していたが、姿が見えるのは鹿だけで人影は無きに等しかった。 志賀直哉旧家のそばにクルマを停め、上の祢宜道から…
土曜日の朝7時、天気は快晴。 事務所に行こうと支度していると家内に呼び止められた。 京都に行こう。 誘いに乗ることにした。 読もうと思った専門書2冊は空き時間をやりくりすれば平日でも読める。 しかし、平日に京都散策するのは難しい。 それで事務所…
金曜夕刻、仕事を終えいつもの魚屋で中トロとヒラメ、タコと床ブシを買った。 夕飯に刺身が食べたい。 二男がそう言っていると聞いたから奮発したのだった。 そして酒屋でスパークリングを選んで帰途についた。 駅を降りたとき前を歩く若い夫婦に目が留まっ…
ジムもヨガも臨時休業となって、このような状況であるからサウナに行こうという気も起こらない。 外食するという選択肢も消えてなくなり、夫婦ともども家で過ごす時間が長くなっていく。 こんなとき、アマゾンのFire TV Stickが魔法の杖の役割を果たす。 ネ…
奈良では飢えた鹿が県庁に入り込み、シュレッダーの中の紙屑をむさぼり食べていたという。 平板な日常に異変が生じ、所々がわずかに歪む。 些細な変化であるから見過ごして、すぐに見慣れて違和感を覚えない。 緊急事態だとの声に呼応し切迫しても、激変に晒…
終業後、家内の運転で大丸梅田店に寄った。 緊急事態宣言が発せられるとあって翌日から大丸は全館休業を検討。 そのため生鮮食品が2割から3割ほど値引きし販売されていた。 目的を同じくする者らが集まってきたからだろうか。 売り場は混み合いレジにはど…