KORANIKATARU

子らに語る時々日記

すべてが奇跡で構成されている

朝、電車に乗っていると電話が鳴った。 谷町九丁目で降りてすぐに折り返した。 ほんとうにびっくりした。 またしても絶妙のタイミングでいい話が降って湧いたのだった。 この日の午後、業務を終えてから不動産屋を訪れる予定にしていた。 事務所の移転を決め…

これぞファンのお手本

長男から写真が届いた。 いま温泉地にいるとのこと。 連れはラグビー仲間。 みな同じ大学でいわば兄弟みたいなものである。 引き続きたくさんの友人に恵まれて幸い。 仲が良くて微笑ましく、親として実に嬉しい。 で、旅先であっても彼は英語のレッスンを欠…

時間がすっ飛んでご対面

ずっと家で過ごしていると普段は見過ごす場所にも目が留まる。 この日、家事する拍子に食器棚のなかに目をやって、そこに若きわたしたち夫婦の写真が飾ってあるのを見つけた。 ダイニングの目立つ場所には子らの写真が飾ってあってそれらは見慣れている。 が…

家内の話はまだまだ続いた

在宅勤務であっても随所に外出が入る。 客先での業務を終え夕刻、直帰した。 近所のスーパーに寄って惣菜を買って家に戻ると、中はしんと静まり返っていた。 家は無人。 人が不在の空虚が匂い立ち、遠い昔、ひとり暮らしをしていたときのことを思い出した。 …

自分でケツを叩けるうちが花

月曜の朝になると毎度のこと。 「位置について、用意、ドン」と号砲が鳴る直前のような感覚を覚える。 独特の緊張感を伴うから他の曜日と景色が全く異なる。 自営業になっても変わらず、この歳になってもそうであり、助さん格さんに助けてもらっても相変わら…

爽快な気分が三つまとめて押し寄せた

家で仕事をする合間、家事もこなす。 各部屋にルンバを走らせ、一旦停止後、隅や端を中心に拭き掃除をし仕上げにまたルンバを解き放つ。 燦々と太陽が照りつけているとみれば、南を向いた1階の裏庭と2階のベランダに布団を干し、一定時間後、焼き加減が均…

一人にされると自分の地が出る

家の快適さは事務所と比較にならない。 遅ればせながら在宅ワークを始めてそう実感している。 早朝に起き出した瞬間から仕事が進む。 作業エリアはダイニングのテーブル全面で、昔懐かしの洋楽を流す。 やがて空が白みはじめて、天窓から降り注ぐ光量が増し…

人数分だけ喜びが大きくなる

メンバーがひとり増え事務所の雰囲気が格段によくなった。 助さん格さんの間で会話が弾み、特に昼食時、職場に満ちる平穏がなかなかいい。 その二人が一対となって互いあれこれ相談し、励まし合って一緒に頑張る。 それで仕事に多少なりつきまとう苦も和らぐ…

本質はそこに宿る非物質の方にあった

寒暖の周期が短くなって、そろそろ花粉が鼻腔をくすぐり始めた。 春である。 この日が節目。 家内の弁当作りに一区切りがついた。 子らが園児だった頃を始期とし、気づけば終期。 ちびっ子の頃はちびっ子らしく愛らしい弁当を携えた。 塾に通い始めて以降は…

カラダがひとりでに反応する

年が明けて忙しく、月が変わっても忙しい。 おそらくこのままずっと忙しい。 こうも忙しいと考えるより先、カラダが反応する。 気づけばこのところずっと始発で事務所に乗り込んでいる。 のんびりと出勤する気楽さに味をしめ9時から仕事にかかるという日々…

春がまた息を吹き返す

あらかじめ希望にかなう物件がチョイスされていたのだろう。 土曜日に不動産屋を訪れ、数箇所まわってピンとくる出合いがあった。 それでその日のうちに申し込んで審査も終わって成約。 このたびキャンパスが変わる。 せっかく上京したのだから、機会あれば…

先頭に立ち率いて歩く

ジムが日課。 日曜も欠かせない。 息子を送り出してすぐ夫婦で鳴尾のジムを訪れた。 が、運悪くマスク不着の男が呼気を荒げて走っていた。 すぐさま退散し、わたしたちは上甲子園のジムへと行き先を変えた。 日曜朝ののんびりとした時間に身をひたしてカラダ…

日記は過去を検索できる辞書みたいなもの

コートを脱ぎ手に取った。 そんな陽気のもと、開店の時間に合わせわたしはヨドバシカメラに向かった。 春になれば息子と一緒に買い替える。 そう予定していたMacBookであったが、手持ちのものの動きがいよいよ遅く、わたしの分だけ先、新品を買い求めること…

目線の先にありありとした未来が見える

午後最初の業務先は家の近所だった。 道すがら家に寄ると、家内はヨガのレッスンを受講中だった。 午前中、仕事の手伝いで市内をクルマで走り回ってもらっていた。 だから、すでに家に戻って何食わぬ顔でヨガに勤しむ姿に、神出鬼没とでもいった驚きを感じた…

そうそう、そういうことが一番大事

職場にて電話業務の最中、携帯が鳴った。 息子からだった。 手が離せないので息子とは話せない。 その着信画面をただただ眺めた。 根が心配性だからだろう。 息子から着信があるたび、何かあったのかと身構えてしまう。 電話を終えてすぐにかけ直した。 やれ…