KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

そのうち新天地

いつもは数人と面談するのだがその日は社長お一人だけが相手だった。 私より2つ3つ年上で40代半ばである。 黙っていても周囲を気押すような存在感が迸る。 人間の格が、そこらとはちと違う。 仕事の話が一段落した後、その社長から忌憚のない助言を受け…

ヘボ書類屋のテーマ曲

誰も掛け湯しないことで有名な野田の銭湯であるが、スチームに初めて入った。 暗がりの隅っこにあり近づくことはなかったのだが、かなり疲れていたのであった。 蒸気にあたって仕事血流を復活させねばならない。 入って驚いた。 思いのほか、広く、明るい。 …

ショボイ書類屋の弁

長男が親の職業について友達と語り合ったという。 友人の父は税理士ということだ。 国のお金を動かすのが仕事らしい。 帰宅し長男が言う。 なんでパパはショボイ書類屋なん、他の仕事したらええやんか。 職業的威厳という観点で書類屋は子にとって相当に頼り…

川の字トリオ

就寝前に長男と二男が寝転がってオバケのQ太郎を読む。 二年前、サンタが届けてくれたものである。 その横で私は何かしら本を読む。 父子共通の就寝儀式だ。 一日の終わり、もっとも平和で心安らぐ時間である。 イノセントなQ太郎とあいまって、平穏さが更…

元気の源

既に用意されている朝食&昼食バッグを持ち、明け方に事務所へ向かう。 リビングでは長男が起きて勉強している。 もう木曜やな、と声をかける。 長男が言う。まだ木曜やで。 到着し朝食。今朝はざるそばだ。(ちなみに昼食は麻婆豆腐) このところ朝と昼はず…

母親の波紋

大和斑鳩の地を後にし、大阪へ向かう。 奈良が醸していた霊妙な余韻は柏原を過ぎると一切消える。 神々が佇むかのような緑濃い山々は遥か遠景に退き、ゴチャゴチャと入り組みガヤガヤとした雰囲気に四方を囲まれる。容赦なく陽射しが照りつけ蒸し暑い。大阪…

仕事の神様

見開きA3のノートを正面に置く。 そこには当面の課題が手書きで記してある。 今日これから仕上げる課題をブレイクダウンし、A4の紙に書き取っていく。 課題の横に、着手し、終える時間を記載する。 今日の、執行リストができ上がる。 必ず鉛筆での手書き…

旅行しよう

週末のジョギングの際に違和感生じたものの、すぐ治ると思っていたところ、右足甲の痛みは増すばかり。 おそらく捻挫だろうが、放置し以降の仕事に支障生じるのは回避せねばならないので、月曜午前と言う仕事の超ゴールデンタイムに事務所直近のむらた整形外…

良縁の決め手

晴れ渡り、5月だとは思えぬ寒さが一際極まる朝、頭から毛布被ってぐっすり眠る子らの寝姿を目に収め、出発する。 甲子園口駅の北口駅舎は、瓦屋根が特徴的で、郷愁を誘うようなこぢんまり落ち着いた佇まいである。 ホームから日曜の朝の静かで澄んだ甲子園…

重箱隅太郎

昨日、野田の郵便局で、重箱隅太郎を見かけた。 一昨日は阿倍野で重箱隅之助を目撃したので、彼らはどこにでも出没するようだ。 隅之助は薬局で女性の薬剤師に文句を言い募っていたが、隅太郎は、郵便局で窓口のおばさん相手に一席ぶっている。 おばさんは、…

天国と地獄

仕事の合間、軽く汗を流そうと事務所近くの銭湯へ向かう。 下駄箱の番号はいつも通り、年齢と同じ42。 下駄箱が88まであることにはじめて気付いた。 寿命がビジュアル一覧になったかのようだ。 42など、まだまだ半分にも満たない。 そして、更に気付い…

文殊の知恵

『家族のようにあなたを診ます』を診療の理念とし、この5月12日で開院満4年となりいよいよ5年目に突入する天六の福効医院だが、院長のブログが示唆に富む。 院長の2010年5月19日のブログ「文殊の知恵」に次のような記載があった。 『一人で考えると何時…

勇気ある撤退

野田阪神交差点にある風風は大繁盛である。 その日は、二男の土産にたこ焼きを買おうと順番を待っていた。 順々に並んだ客がたこ焼きを受け取って行く。 順番が来て、女子スタッフがたこやきの包みを渡してくれた。 と、おっちゃんが割って入る。 ハワイでく…

男二人の心丈夫

一昨日、甲子園口の和桜で長男と二人食事した。 家内と二男は旅先だ。 毛ガニ、あなご天ぷら、うなぎ蒲焼き、刺身盛り合わせ、地鶏塩焼、そして稲庭うどんで締めた。 甲子園口界隈ではダントツ、食い道楽の私が知るなかでも屈指の良店である。 昨日、早朝か…

ゾウとアリの話

スプーン小さじ1杯か、まあよくても大さじ1杯ほどの俸禄が世間相場のなか、私など耳かきひとすくい程度だが、大繁盛の老舗経営者は、巨大ユンボのバケットてんこ盛りの稼ぎを得続ける。 比較するならゾウとアリくらいの差だろうか。 アリは、1円を笑う者…