KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2012-01-01から1年間の記事一覧

あれは人生最大のピンチだったかもしれない

我が家のボスは私を痩せさせまいとしているのだろうか。 昼に揚げたての豚カツだけでなく夢屋の新作パンであるオリーブアンチョビまで差し入れに持ってきてくれた。 おいしいパン屋は数あれど、夢屋といえば阪神間の強豪にさえ全くひけをとらない大阪市は西…

本当に気の毒で可哀想な奴なんだ

空調をオフにして窓を開ける。それで十分気持ちよく過ごせる穏やかな季節となった。10月に入って思った以上に忙しくなり、いつの間にか既に10日だが、今日はアポが突如キャンセルとなって、時間を持て余してしまった。人間、突然ヒマになるとろくなことを考…

仕事の根が自分に合っているかどうかが問題だ

しがない最底辺の自営業者なので土日もなければ祝日もなく毎日働く。 強制されているわけではなくこれが自分のリズムなので苦痛はない。 しかし、長い学校生活等で根付いた休日気分というものは何年経っても抜けることなく心中深くに残存している。 だから世…

おれらはちゃんとしとこう

強きを助け弱きを挫く、まだまだ男らしさの途上にある長男であるが、下らない悪戯癖がいまだ抜けないので呆れられることも少なくなく、何かトラブルがあると彼に原因があるとみて間違いないのだが、見え透いた小ウソを除き、全く話が違うじゃないかというウ…

フリーズする前にスリープした方がいい

2009年8月揚子江。 フェリーから一人の男が身を投げた。 男は客室から耳を押さえ叫び声上げ走り出てきた。 ケガでもしたのかと周囲が助けに向かおうとしたとき、後から奥さんが追いかけてくる。 衆目集める中、一切ためらうことなく男にかぶりつき怒濤の勢い…

黄金に縁取られるホットヨガの熱き思い出

季節の変わり目、服のチョイスを誤ると寒さに震えることになる。 昨晩、事務所からの帰途、Tシャツで自宅に向かった。 外に出た瞬間冷やりとしたけれど、なるようになるさとそのまま歩き始めてしまった。 秋の夜風はあなどれない。 腕は一面、粒立つ鳥肌に覆…

私自身が「縁なき衆生は度し難し」となった苦い回想

定番にもいろいろあるが、焼肉食べるなら大阪市内の大城園、ふぐならあじ平、寿司は明石の大和がいい。 子がごく小さい頃はよく明石へ通った。 大阪市内の雑居地域と異なり、明石にはお城跡に立地するどでかい県立公園がある。 公園の池でスワンボートを家族…

父子三代、本読み人の交流

外回りを終え、夕刻まずはひとっ風呂。 スチームに入り沈思に耽る。 10月からさらに忙しくなる。 お酒飲まない分、夜に時間がたっぷりできた。 その時間を仕事に充てよう、などとつらつら考える。 湯船では、背中一面描かれた夜叉の紋紋背負う親分の肩を、体…

そのお金はそもそもたどれば一体誰のものか?

肌寒くなってきた。 事務所の行き帰りはジャージにしようか。 新しいジャージは子らが着るアディダスよりも安物でいい。 何もジャージで勝負する仕事ではない。 気安く汗がかけてまるめて洗えれば、あをによし、それでよし。 安物であっても品質機能に大差な…

やせる感じがたまらなくいい

朝食を抜くという新しい食生活にもすっかり馴染んできた。 食欲の抑制効くのが最大の効能と言えるだろう。 ふらふらと街の飯屋に吸い込まれることがなくなった。 空腹に慣れた状態なので、ぐっと踏み止まることができる。 そこで持ち堪え、事務所や車中で弁…

医療界の水先案内人

昨日、神戸へ向かった。 時間より早く着きそうなので元町で降り目的地まで歩くことにした。 空は晴れ渡り陽射しが強い。 しかし、いったん日陰に入ると、吹く風にはっきりと秋の清々しい凛とした冷気を感じる。 通りが広く、さすが由緒ある港町、どこをとっ…

風呂上がりに見た昭和的光景

市内を仕事で革靴履いて歩くのは、夜の2号線をアシックスで疾駆するのと訳が違う。 堺筋本町、天満橋、天王寺、南森町、4カ所を南北方向に動くだけでも腰に重さを感じ、電車で席が空けばつい座ってしまう。 事務所に戻っても疲れが居座る。 であれば、ひと…

オペルに乗った火山の卵

仕事が一段落し、日曜夕刻、事務所で弛緩。 ちょうどFM802ではSunday Sunset Studioの時間だ。 radikoを開く。 遥か昔のほんの短い期間、延べにすれば数える程度かもしれないが、週末となれば家族伴い赤のベクトラワゴンであちこち出かけた。 やたらクルマ…

うんともすんとも言わないが肝臓を守ることにした

仕事の合間、事務所周辺を走る。 空気がすっかり秋めいている。 秋にまつわる記憶が蘇る。 体育祭やら文化祭。 通りに吹く風、日暮れの商店街。 漠とした寂寥のようなものが心に浮かぶが、雨にけぶって捕らえ所がない。 秋の記憶は東京で一人暮らししていた…

物は試しで朝食を抜いてみた

朝食を抜いて3日目。 朝食を抜けば荒ぶる食欲が鎮まるというのは本当の話だった。 これまで朝食神話を固く信奉してきた。 目覚めとともに「かっ食らう」ことが、他に先んじるスタートダッシュの絶対条件であり、石炭をくべればくべるほど走りの勢いをシュポ…

ちょっとしたエピソード

以前、Facebookに書いた内容だが、危機管理上、多大な教訓を含む内容であり、忘れ去らぬようここにもきっちり記しておかねばなるまい。 世間がお盆休みに入る土曜日の朝早い時間のことだった。 家で一人留守番している長男から事務所に電話がかかってきた。 …

友人の小さな変化

偶々近くを通り掛かる用事があったので、前日に友人に電話した。 昼飯でも一緒に食おうということになった。 社会人になりたての、携帯が全く普及していない当時のことである。 友人は、今は何という名称になったのか、都銀のうち最大の公的資金の注入を受け…

王冠を戴く

7,8年前だろうか。 前髪の生え際にハゲができた。 子の「パパ、やぶれてる」という指摘で気が付いた。 見れば、生え際が一部欠落している。 しかし、その時点ではこの後どうなっていくかなど、一切気にも留めなかった。 生まれつきの剛毛である。 散髪屋…

一日一食β作戦

昼の時間を指定されたので、てっきりランチでも食べながらのミーティングだと思い込んでいた。 当然、腹には何も入れてない。 会社を訪れ、会議室に着席するや議事が始まる。 食事の場に出ようとか、何か弁当が出るとか、そのような様子は一切ない。 そうか…

日本を丸ごとリノベーション

明け方、金星と下弦の月が横並びになるシーンが見られると期待したが空は生憎分厚い雲に覆われ、2号線の不夜城玉出のネオンだけがケバケバ光る。 アメリカ民主党の党大会でオバマを応援するクリントン元大統領の演説が素晴らしいものであったとニュースの解…

使えばなくなる消耗資源

書類作成し気付くと2時前となっていた。 お昼も食べずにずいぶん精を出したものだ。 ぎょうざの満州が今日オープンで、事務所の前に控える。 関西進出第一号店ということだ。 大阪王将、京都王将を間近左右に睨むど真ん中の地に陣取っている。 王将に行った…

パンチを喰らいながらひとり押し問答

小学校2年生の頃だろうか、上級生に張本という札付きがいて、突如そいつに路地に引きずり込まれ、ぼこぼこに殴られたことがあった。 不意打ちである。 目的も分からない。 当時の大阪下町では、殴られることに理由などないのだった。 殴られて痛いなどとは…

財布からっぽ空っ穴

空っ穴。これほどひもじい言葉はない。 空っ穴な人の話を聞くと、本人が笑っていても、とても合いの手など入れられなくなってくる。 昼にお店でラーメン食べたいのにお金がない。 仕方ないのでインスタントに湯を入れる。 汁が垂れ、ねっとりした汗が脇腹を…

過去の栄光化

その人は、50歳を越えてなお、過去の栄光で、周囲を射る。 そこそこの国立大学を卒業したことがプライドの根幹を為している。 そんな程度が栄光か、と訝しむ向きもあるだろうが、要は主観の問題であり、ミス日本であろうがミスJR環状線であろうが、本人が…

日本の大損失

学校の教師といえば、いまや性犯罪で逮捕される職業ナンバーワンを断トツで突っ走るという印象が根付き、世間のまともな職業者からみれば一段も二段も見下してしまうような世間知らずが過半を占めるという見方が常識となりつつある。 性犯罪に手を染めるとい…

ええじゃないか、ええじゃないか

後半に向けますます満作の花咲き乱れ、祝福されるかのような人生であるという言を真に受け、来るべき次のステージに備えカラダそぎ落とそうと、走りに走る。 仕事が片づけば、すぐさま走りに出る。 走りたいので、仕事がどんどん前倒しで片付いてゆく。 楽し…

むすんでひらいて

長男から聞いた。 やんちゃな同級生らがいるという。 学校で弱い者を小突き回すだけでは足らず、夜もたむろし、悪口雑言で人を罵り、何か面白いことはないかと日ごと悪事を企み、暇つぶしに銀玉鉄砲で主婦を狙い撃ちにし、ギャーと自転車で逃走する。 集団鉄…

地下に降りる

急に歩きたくなった。 事務所から家まで12.3km。 これを歩くことにした。 いままで考えたこともないことだった。 へとへとになる心地よさに心底開眼してしまった。 どうしてもクルマに乗らなければならない日以外は、歩く。 何のために一日を過ごすのか。 い…

心のドラゴン

明けの明星を東に見つつ2号線を進む。 FMではインド宮廷音楽が流れ、やにわ旅愁にも似た感が込み上がるが、スーパー玉出のケバケバネオンをはじめ目に入るサインが見知った風景であり、間もなく現実に引き戻される。 決まって朝五時に淀川堤防へ向かって自…

雲泥の差

夏休み、地元西宮の母親有志が公立小学校の便所掃除を買って出てているという。 公共のトイレは通常よほどのことがない限り使用する気がしないものであり、学校のトイレも例外ではないのだがその状況を改善しようということらしい。 暑いさなか、スケジュー…