KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

季節の変わり目に沁みる読書と音楽

1 先日の記録的大雨と共に冷気が訪れ翌朝には朝焼けで東の地平がオレンジに染まり今朝はいよいよ空一面うろこ雲に覆われた。 秋の気配がそこかしこ姿を現し始めている。 仕事して一休で温泉に入り塾を終えた二男をピックアップして家に帰る。 そのようにだ…

ゴッホが描いた星空

私が胸の内に秘め時折しみじみとした想いで眺めるゴッホの「ローヌ川の星月夜」であるが、子らは星を学ぶために通い詰めた大阪市立科学館の「ゴッホが描いた星空」というイベントでこの絵に触れることになった。 背景に描かれた教会、川面に映る13本のガス燈…

美しい日本に触れる旅

1歳差運動によって自転軸が周期回転するため、8千年後には白鳥座のデネブが、そして1万2千年後には琴座のベガが北極星になるという。四万十の夜空にくっきり光る夏の大三角を見上げつつ、それぞれの星を天体望遠鏡で観察しながら解説を聞く。いま目にする…

戦慄の国道439号線杓子峠

一昨日、四万十市を経て竜串そして足摺へとクルマを走らせた。 途中、ナビに言われるまま細い道路に入ったのであったが、この道が戦慄であった。 家族皆が震え上がり叫び不安に怯え運転する私はウブな初心者のように前傾姿勢でハンドルにしがみつき対向車が…

高知の名店せいろのうな丼

高知の名店せいろのうな丼。パリッと焼いた外側の食感と内側のふんわり加減が絶妙、二度と忘れられない食の感動をもたらす。我が家の面々は一口味わい顔面くしゃくしゃになるほどにとろけてしまった。家族旅行最終日となった昨日を絶品で締めることができた。…

四万十川で過ごす

あたりは無人。我ら男子のみ。 まるで静止画のなかで過ごすかのようである。 川底でアユを追い、カバみたいに水面から目だけ出しまた潜る。 疲れればちょうどよい具合の天然リクライニング岩場に寝そべりアゴまで水に浸かって四方八方自然だらけの景色に溶け…

四万十川に馴染む

空と山のもと清流に日がな一日どんぶらこ身を横たえ、これほどの幸せはないと二男と頷き合う時の時とも言うべきハイライトを共有し、目を上げれば各地の釣り人とまるで一国の代表みたいに積極的に交流し釣り談義で盛り上がる長男が向こう岸に目立つ。 遠い遠…

夏休みで骨休め

1 頭痛持ちは頭痛ほどつらく厄介なものはないと言い、腹痛持ちは身がよじれのたうちまわる痛みを知らないのかと頭痛持ちを冷笑し、下痢持ちは下痢持ちで辛抱し耐え凌ぐ沈思の時間ほどに苦しいものはないと主張するが、腰痛持ちは君らはアホらしい、君たちは…

第二の故郷

1 月曜日、またしても暑さを侮ってしまった。 天王寺駅から阿倍野区役所まで歩き、そしてそこから保健所を経て天王寺駅へ戻った。 シャツが変色したのかと思うほどに汗だくとなった。 次のアポへ向かう気力が失せる。 水風呂に浸かってちゃぷちゃぷと無思考…

怒りで仕事ねじ伏せ日曜の夕餉に向かう。

思った程度には捗った土日となった。8月締めの仕事の目処は十分立ったので今心安らかに家族との夕餉の待ち合わせ場所に向かうことができる。尻尾巻いて逃げず何とかしぶとく食い下がることができた。月曜を前に胸撫で下ろすことのできるこの平穏な境地は何物…

マッチの火はあっさり消えるが星の光は消えない

1 飲み会明けで木曜朝は少しゆっくり目の出勤となり、ちょうど淀川大橋を通過するあたり、地べたの建物との比較効果で相当なでかさに映る太陽が昇りはじめ、反照の波紋に一瞬見とれ何とも安らいだ気持ちとなる。 地球スケールの広々感といったようなものに包…

インドより暑い

困憊するほどの暑さを感じた記憶の筆頭はニューデリーの路上であるがそれが塗り替えられる程の熱射の大阪である。 単に気温といった指標だけではその暑さのあり様を説明し難い。 無宿の熱の吹き溜まり、ますます澱んで暑さが暑さを吸い寄せ歯止めなく嵩を増…

A面とB面

1 地球温暖化の影響でヒマラヤの氷が融解しつつあるという。 氷河湖が決壊しその土石流で麓の村が押し流され、村人の身体の各パーツがバラバラに散乱する現場の凄惨について野口健がpodcastで語っていた。 丁度自宅に着き暑さでのぼせるがクーラーのリモコ…

比べてしまう

野田駅前のハートインは6:30開店だがバイトの女子は5:30入りのようだ。平日の朝、ちょうど彼女らが店内に入る頃合いに通りかかり、同時にその斜向かいではガールズバーのギャル達がお客を見送りつつ路上で談笑している。デレデレとギャルとの名残を惜しむか…

野方六丁目303号室

学生時代早ければこれくらいの時間帯だろうか。 野方の商店街で惣菜買ってワンルーム303号室で14インチのテレビ眺めたまにビール飲む。 目の前は新青梅街道。 20年以上経過しいま我が家の三階、骨を休め部屋で床に置いたテレビでニュース見つつサンドイッチ…

前門の虎後門の狼

疲労が抜けていないと書類は捗らない。書類が捗らないと死ぬ程に苦しいというのは例えではなくまさにその通り次の仕事にもかかれず職業人生および生 活に暗雲が立ち込めるのでますます苦しくなる。誰か代わりにやってほしいがあいにく適任者はずっと見当たら…

夏休みの夢の浜辺

1 昨晩寝室で長男が聞いてきた。 明日父さんは何するん? 仕事やで、と答える。 かれこれ十年近く、土日も仕事またはその支度に充てている。 子らがごく小さい頃はドライブに出かけることもあったが仕事のリズムを優先せざるを得ず土日の行楽とは無縁の暮ら…

おれが尼崎だと言わんばかりに威風堂々スーパー玉出

二号線昭和通七丁目、おれが尼崎だと言わんばかりに威風堂々スーパー玉出がそびえ立つ。夜ともなれば派手艶やかに明滅し道標となるほどにアマの闇を煌々と照らす。出自が大阪西成であることなど今では重箱の隅つつくほどにマニアックな雑学の部類に属するだ…

子の命名

1 土曜日、送付書類など簡単な用事を片づけ、さて掃除にかかろうとするが力が入らない。 少し横になるにしても事務所は休憩仕様にはできていない。 日中、家に帰っても仕方ない。 アマ湯のことを思い出す。 風呂に入ってリクライニングで心ゆくまで眠ること…

超低空飛行からの浮上

1 始発を待つ甲子園口のホーム。 いつも決まって車両の停車位置のはるか後方で手すりにもたれ新聞を読むおじいさんがいる。 風の当たりがいい場所なのか六甲山系を見渡せる景観がいいのか。 始発電車が近づくと停車位置の方まで歩いてくる。 そしていつも笑…

名将広岡監督は言った。初戦は黒星でいい。

名将広岡監督は日本シリーズに際しこう言った。 初戦はお手合わせ、黒星スタートでいい。 今日8月1日、月の初日はこの一ヶ月に思いを馳せ少しゆっくり過ごそうと思った矢先の朝4:40、前の公園の蝉たちが示し合わせたかのように一斉に鳴き始め、いくら目を閉…

野田でラーメン食べるなら旭屋

塾の夏期講習に向かう前、二男が事務所を訪れる。いくつか算数の質問に答え一緒に昼食に向かう。 二男たっての希望で旭屋がいいというのでやむをえず自らの禁ラーメンを解除した。 カウンターで並んでラーメンをすする。美味いねと顔を見合わせる。 息子はい…