4 週末の仕事明け、夕刻の街路をクルマで進む。 ラジオから恋愛ミュージックが流れる。 醜男のくせして歌につられて往時をしのびそうになり、はたと気付いた。 モテたことのない人生であった。 しのぶような思い出などない。 この先含め出番もなければ惚れ…
1 家内が作る弁当について伝説化が始まっている。 長男のクラスで話題となり二男の塾でも注目を集める。 それら現場での情報が各家庭に吸い上げられ、保護者会などで顔合わすママ友らから賛辞を受ける。 しかし、元をたどれば断片を寄せ集めた伝聞情報であ…
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