KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

遥か彼方「キン・ザ・ザ」の野卑を心に留める。

1夕刻長男を乗せて薬師町にある松田整形外科クリニックへ向かう。院長はラガーマン。ラグビーで怪我したなら当然ここで診てもらうことになる。道中、中間テストや英検の結果について長男が話し始める。このところ何も言い出さないのでもしや悪かったのかと…

「サンデーモーニング」見て朝なのに考え込まされた。

1日曜朝、いつものように関口宏の「サンデーモーニング」を流しながら軽作業に勤しんでいた。先日の橋下市長とレイシストとの面談の様子が流れたので、手を止め目をやった。おばちゃんの党の谷口某という、見るからに大阪のおばちゃんっぽいガタイのコメン…

ヘイト話法が暗示する世知辛い雲行き

1ヘイトスピーチに見られるような「破壊的言説」が表沙汰となってきたのは2000年代頃からであったと言われる。それまでは密かに語られることはあったとしても、あのような薄ら寒い言葉が大手振って闊歩するようなことはなかった。どれだけ強面の街宣車であ…

二日酔いの日、絶好の二日酔い対策に気付いた。

1久宝寺駅で我に返る。難波行きだったはずの電車がいつのまにか正反対の奈良行きとなっている。今年二回目だ。前回は天王寺駅で気づいた。GWのことであった。今回は久宝寺まで来たのだからかなりの昏睡であったのだろう。難波で折り返し天王寺までは3駅。…

阿倍野・田中内科クリニック院長に聞いたインフルエンザ予防接種のタイミング

専門とする糖尿病に関してはもちろんのこと、内科医としてあらゆる分野に精通し、しかもその人的ネットワークも盤石であり、それに加えて気さくな性格でもあるので、医学的な見解について話を伺うとなった場合、最初に名があがるのは決まって阿倍野・田中内…

自らのカラーに喜んで馴染む

1仕事場近くの居酒屋で一人飯。早朝から精出しちょっとばかり手強い一日を乗り切った。懐具合を気にせずぶらり飲み屋で飯食えるようになる、それが学生時代の夢だった。ワンルームの床に缶ビールとつまみを置いて、一人わびしく14インチのテレビ見ながら、…

男三匹、家呑みの幸福

月曜日、500ml缶6本3セットを駅前のコンビニで買い近鉄百貨店で買ったイカ飯と貝類焼物の他に、雨も本降りとなりそうな宵のうち、傘も差すのでたかが10分の道のりなのに顔面歪む。弟と親父囲んで男三人での家呑みが始まる。飲み物が足らぬといった失態を犯す…

十把一絡げの憎悪の不毛

1対峙した相手が、例えば精悍な面構えで、着こなしもきちんとして、知性ある雰囲気を醸し、尚且、聴き惚れるような低音でもって理路整然と持論を展開したのであれば、手に汗握る展開というのもあり得たのかもしれない。しかし、いずれの点においても見劣り…

一万時間というマジックナンバーについて聞きかじって子に話す。

1日曜日夕刻。二男お気に入りの上方温泉一休へ向かう。日曜日とあって大混雑であった。予想通りとはいえ窮屈にもほどがあるといった混みようである。お湯場入り口の階段に海外からの旅行者が並び入浴の順番を待っている。立場を置き換えて考えてみる。もし…

「北京ヴァイオリン」で思い知らされる音楽の力

1のどかで美しい田舎町の光景から映画は始まる。水路と路地が町を縦横にめぐり、そこで人々が暮らす。物語がそこから立ち昇る。少年チュンが分娩の場に呼ばれる。難産のようだ。景気付けに一曲演奏するよう請われ、チュンがヴァイオリンを弾く。チュンのヴ…

サル組サル吉

1文科省の調査によれば小学生の暴力行為件数は97年の調査以来増加の一途をたどり7年前の3倍にも膨れ上がって13年度には初めて1万件を突破した。ますます低年齢化し凶悪化する傾向にあるという。具体的にどのような行為を暴力行為としてカウントしている…

父が伝授する作文心得八ヶ条

学校の先生が君たちのクラスに配布した作文心得八ヶ条はたいへん的を射たものであり、おっさんの私でも感心する点が多々あった。その8つについては部外者が取り上げる話ではないので、父としては別途独自の八ヶ条を模索してみたいと思う。そこで今回は本来…

平穏に満ちた空間が静かに進む。

1日陰に入ると途端に風が冷たくその肌寒さが心地いい。空は青く、照り返しの光はどこまでもキラキラとして、おまけに金木犀の香りが空気に滲み渡り、街を歩くだけで上機嫌、幸福な気持ちとなる。生きて在ることの素晴らしさを心ゆくまで堪能できる、百点満…

やる気なんて人知の向こう側の話である。

1事に臨んで心に火をつける。そのような必要が生じたとき、ロッキーやベストキッドもしくはミッション・インポッシブルのテーマを聴いて気持ちを高めたり、はたまた人によってはオールブラックスのハカの動きをなぞり「カマテカマテカオラカオラ」と腹から…

元をただせばサルであったと考えれば腑に落ちることも多い。

1元をたどればサルであった。ヒトの本性を知る手がかりとして、共通の祖を持つ類人猿各者を見渡すことは意義あることであろう。前回書いた京阪電車の一件についても、その若者がヒトではなくチンパンジーなのだと置き換えて見ればその邪知暴虐な行為に何ら…

空気のように感じるが警察があってこその安心安全である。

1京阪電車ホームでの出来事。ごっつい図体のヤンキーの青年が、ペンシルで組み立てられたかのようなおじさんの腕を掴んで引きずりまわす。懇願する風におじさんは許しを求め若者にすがるが若者は容赦なく腕を掴んだまま腹部を打撃し腕を支点におじさんを更…

小学校最後の運動会で大金星を得る。

1仕事場を15:30に出発し、家内が予約した焼鳥人気店に到着したのは17:45。カウンターに座って家内の到着を待つ。私のジャージ姿が奇異なのか周辺の客と一瞬目が合うが、しかしすぐに目を逸らされる。まだ5時台なのに店は混み合い満席だ。みな上機嫌で焼…

わしお耳鼻咽喉科は間もなく開院3周年を迎える。

1三連休前の金曜日、いつにも増して二号線西行きの道が混んでいる。厚く層をなす雲が波状にうねって低く空を覆っている。ちょうど日暮れ時。雲全体が西を起点に赤く染まり、その赤さが尋常ではない。はるかその向こう、台風が迫っていることが分かる。無と…

ウイスキー飲んで良き出合いに目を凝らす

1一杯飲もうと家内を伴いワインバーに向かうがあいにく休業日であった。それで駅南口近接のバーに入った。家内がグラスワイン、私は店主お勧めの「シングルモルト」のロックを注文する。今まで味わったことのないような風味、清涼な甘みが心地よく臓腑に沁…

その昔アホであった子らを懐かしむ

1朝、子らを起こす。階下ではカニで出汁とった雑炊を家内が作っている。目を覚ました二男が言う。「あ、冬の匂いがする」そのように一日が始まった。2試験期間に差し掛かった長男には昼も夜もない。台風で学校が休みであったため彼は私の仕事場で勉強する…

毒は針小棒大に作用する。

1台風18号が接近中とあって時折風が強くそして小雨が舞う。それでもまだこの辺りは台風の制圧下にはほど遠く、ほとんどの時間、傘もささず悠々と歩くことができる。ウォーキングするのに何も困ることがない。歩けば昔のあれやこれやが浮かんでは消えるので…

台風で学校が休みとなった月曜日

台風で学校が休みとなった。街路の並木が風に揺さぶられる様子を左右に見つつ男三人で事務所に到着。大きめの作業台を子ら二人にあてがう。南側のブラインドを開け放つともう雨はあがっていて、空の明度は増すばかりである。どうやら台風は去り、風の名残が…

「敬して遠ざける」べき女性

1酒屋の兄弟に二人の女性が嫁入りした。以来、兄弟に亀裂が入り、修復の見込みがない。 2長男が先に嫁を娶り、一年をおいて次男が続いた。長男の嫁は大卒であったが、次男の嫁は高卒であった。商売に学歴など関係ない。皆が近接の場に住み、仲睦まじい交流…

七十七歳の書類屋

1私も奥に引っ込んでいるばかりではない。申請に出向くことがある。蒸し暑いにもほどがある大阪らしい秋もどきの日中、私は大阪府庁咲洲庁舎1階にいた。私が申請する横の窓口に、ご老人が座った。スーツが少し草臥れている。担当者と和やかに雑談している…

ラ、のつくいい話

1長男が学校から戻ってきたので、まずは前に座らせた。何か芳しくない話が学校から伝わったのだろうか、しかし思い当たることはない、といった風に長男は心配そうな表情を浮かべる。悪い話ではない、と言うと、途端に緊張が解け顔がほころんだ。ラ、で始ま…

誰一人そこで命潰えるなど思いもしない。

1始発の駅に向かいながら甲子園口駅前のローソンストア100で朝刊を買う。同様に駅に向かうおじさんが私より先、産経新聞を手に取った。これで産経新聞は売り切れだ。毎日新聞もない。私は読売新聞を手に取り、おじさんに続いてレジに並ぶ。順番を待ちつつ見…

大仕事の前には眠るが勝ち

1電話があったのは昨日昼過ぎのことであった。ちょうど大阪府庁で申請業務中だったので後で折り返した。認可申請の補正期限が明日まで、だという。できますか?と依頼者に問われ、何とかやってみましょうと答えた。事務所に戻り送られてきた補正内容を確認…

文字通りの女房役

河川の水かさが増すように、突如仕事があふれ出し手分けしても相当に行き詰まるようなとき、ここ一番頼りになるのが女房である。誰よりも果敢迅速に、女房に任せば仕事をやり終えてくる。うちの事務所の切り札と言ってもいいだろう。育ち盛りの腕白坊主が二…