ひとり夜道を走るわたしの右横を自転車が過ぎてゆく。長男だ。しかし彼はわたしに気付かない。追って声をかけようと思ってやめる。彼は彼の時間のなかにある。邪魔せぬ方がいい。二男は一足先に西北へ向かっている。各自それぞれの時間のなかにある。別の場…
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