KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

誰もバカではないし、アホウでもない。

朝五時過ぎ、事務所近くの牛丼屋に入る。この界隈の朝は早く未明の時間帯であっても客足は絶えない。朝六時になれば二人体制となるが、それまではたった一人の店員が給仕から調理、後片付けまですべてをこなす。客が増えてくればてんやわんやとなる。息つく…

結婚というものの手の平の上

一人暮らしは一日で飽きた。二日目に入ると退屈で仕方ない。気紛らわせに洗濯や洗い物などしてみるが心スカスカ、手応えを感じない。家が空っぽであると心まで空虚になってしまうようだ。やはりわたしは一人暮らしには向いてない。だから当然、単身赴任など…

あまりに傑作、わたしは最後に拍手した

駅前の回転寿司で夕飯を済ませ家でひとり過ごす。たまにはこのような時間も必要だ。ネジを緩めて心静かにしていれば少しばかりは鬱屈したような内面もやがてはすっかり換気されていく。コツコツ真面目に暮らしていれば心配事は極小であるはずだが、それでも…

家族あってこその景色

1月曜朝一番。奈良で用事があった。直行し業務し終え、そして直帰する。市内へは向かわずアクセル踏んで大阪を過ぎ神戸線をひた走った。仕事の続きは家でしようと思い立ったのだった。万一に備え家でも仕事できるよう環境は整えてある。仕事柄、パソコンさ…

三歩先を見ようとする思考習慣

三ヶ月の日程も残すところあと一週間となった。最終週を前に現地からレポートが届く。内容は多岐にわたる。成績、出欠、課題の達成状況、取り組んだスポーツ、余暇の過ごし方、友人やその家族、ホストファミリーの声、お手伝いの状況、食生活などに関し詳細…

いついつまでも星光生

1午後7時過ぎ、JR芦屋駅に到着した。改札を抜け右手に折れる。駅から続くアプローチを伝って北へと進む。風が冷たい。立ち止まってマフラーを巻き直す。陸橋越し街を見下ろす。ここは芦屋。普通の場所ではない。誰かが言った。上には上がいる世界。お金持…

いっぱしの面構えが目に浮かぶ

以前に比べ回数がめっきり減った。かつてはかなり頻繁に顔を出し午前様になることも珍しくなかった飲み会であるが、老いた投手のローテーションのように間隔が空き、もはや間隔が空くどころか登板すること自体が珍しいという風になってきた。もちろん投球数…

わしお耳鼻咽喉科の会議を終えて

水曜日午後、午前診を終え西宮から駆けつけた鷲尾院長を囲み定例の会議が行われた。わしお耳鼻咽喉科の明日を考える会。大阪は本町にて各種専門家を交え、わしお耳鼻咽喉科を少しでも良くするための真剣な話し合いが繰り広げられる。ここ数回は来院者への情…

そこには愛情が溢れるほどに詰まっている

日曜の明け方、早く目が覚めたので映画を見る。ちょうど二男も起き出し、揃っての鑑賞となった。タイトルは「スタンリーのお弁当箱」。お弁当をモチーフとしたインド映画である。主人公の少年は学校にお弁当を持ってこない。ママが今日はたまたま遠くに出掛…

山に揉まれて和気藹々

前回は昨年11月1日の日曜日だった。この日も全く同じ時刻の電車に乗った。午前8時、JR芦屋駅を後にする。川沿いを北上し登山口を目指す。芦屋ロックガーデンの入口までは半時間ほど。家内を先頭に二男が続き、しんがりを私が務める。ハイペースで岩山をよじ…

平和で平穏な日曜日

尼崎で乗り換える。まもなく新快速がホームに入ってきた。乗るのを躊躇うほどに混んでいる。わたし一人であれば普通電車を選んだであろう。その方がはるかに空いている。しかし同行者があった。時間はかかってもゆったりと座れる方がいい、そのような非合理…

時間というものが有する、畏れ多いほどのかけがえのなさ

1本人不在の卒業式であった。だから式に出席するつもりもなかった。式の様子について次々と送られてくる写真についても、さほど興味わかずただぼんやりと眺めるだけであった。一つの写真に目が留まった。卒業を記念してのクラスの集合写真である。晴れ晴れ…

史実を知れば恋慕が深まる

昼以降は降水確率100%という予報であったが、ひと雫の雨滴もなかった。晴れ間さえ見える午後であった。持ち歩いた傘は結局お荷物となっただけであった。仕事を終えての帰途、ちょうど二男をピックアップしたところで雨が降り始めた。彼にとってはドンピシャ…

皆が皆、幸福でありますように

かつて少年の頃。野球選手になるようなことを夢見たこともあった。野球は下手でも空想の世界では大変身。逆転ホームランを放ってインタビューを受ける。気取ったように答え、ファンの声援に対し手を振る。そんなシーンを想像し、ひとりご満悦となったもので…

時は隣り合わせで繋がっている

帰宅する。森林のなかにあるかのような良い香りがリビングに満ちている。新種のアロマだろうか。くんくんとその匂いを味わっていると、新ごぼうの香りだと教えられた。夕飯への期待を高まらせつつ夜の街路を小一時間ほど走る。走りながら昨夜二軒目に訪れた…

全員集合まであと二週間

電車で待ち合わせをしていた。仕事を終え最寄駅18:26分発の電車の最後尾に乗る。合流成功。隣り合って座り日本橋へと向かう。道頓堀はたいへんな賑わいであった。団体の観光客で通りが埋め尽くされている。このところは韓国から大勢が詰めかけているようだ。…

飲み会では知らぬ人の前に座るのがいい

大勢集まるような飲み会では知らぬ人の前に座るのがいい。顔は何度かお見かけしているが、その背景も素性も何も知らない。話の取っ掛かりがないので最初は何とも気まずいような空気に沈まざるを得ない。しかしお酒が燃料となって間はだんだんと暖まってくる…

中年ざかり、最大の関心を注ぐべきことは。

朝7時に目覚めた。ゆっくり眠った。日頃こんな遅い時間まで寝ていることなどない。日記は既に書いてある。誰に強いられた訳でもないが、用を足すついでに夜中にちょちょいと仕上げた。自らに課す任務が何もない日曜の朝。カーテンを開けると街は光に満ちて…

春の陽光のもと東大京大合格者数ランキングを眺める

西九条でいったん降りる。土曜午後、USJ帰りの行楽客でホームはごった返している。春の陽光が降り注ぎ、朝方の肌寒さがずいぶんと和らいでいる。しばし待つ。大和路快速がやってきた。四人掛けのボックス席に座る。買ったばかりの週刊誌に目を通す。東大や京…

ささやかな夢の実現

子らがともに留守であった。夕飯は外で食べようとジョギングを兼ね軽く走って西宮北口のジュリエッタに向かった。金曜の夜である。すでに空席はないかもしれない。その場合のB案について白紙のまま店に到着した。杞憂であった。これまで目にしたことがないほ…

繰り返し繰り返し、そして順番通りに

去年の今頃はほとんど日記を書いていない。遠出でもしていたのだろう。あれから一年経過し、相変わらず平穏な日常が続いている。仕事を終え帰宅し今夜も連れ立ってジョギングに出かけた。その合間に二男が風呂の支度をする。走り終え風呂を済ませて食卓につ…

誰もが口を揃えた

いい眼科はどこだろう。田中院長から即座回答。おいだ眼科。優秀でめちゃええやつ。荒本駅のすぐそば。そう言えば鷲尾院長も同じようなことを言っていた。めちゃええやつ。これに勝る評価はないだろう。義母が早速おいだ眼科へ伺って安心し大変喜んだ。 東大…

嬉しい猛追

雨が降り冷え込んだ。駅のホームに並んで立つ。ほとんど背丈は変わらない。まもなく上背で彼が勝ることになる。それが嬉しい。電車はなかなかやってこない。待ち遠しいと思うほどに肌寒い。週末から一気に気温が上がってもはや春なのだと油断した矢先のこと…

一粒でも強い

大阪某所、年配の親方さんを囲んでの打ち合わせ。手続きの日付について親方さんにはこだわりがある。大安がいいと言う。その線で役割分担とスケジュール調整をしていると、同席していた某社の某君が口を滑らせた。いまどきは大安かどうか気になさらない方も…

男子の値打ちを決めるもの

子にスポーツをさせればアディダスやナイキといったブランドを好むようになる。日頃着るものには頓着しなくてもスポーツという局面においては感性が活性化されるのだろう。美意識のようなものが芽生え子供ながらに様々なブランドに対し価値評価を行うように…

神戸淡水軒の焼餃子

プレイバック思い出。神戸淡水軒の焼餃子。ほどよい焼き目がその美味しさ香ばしさを雄弁に物語る。汗ばむ季節、一日の労務を終えた後、焼餃子を頬張ってビールで喉を潤す幸福に勝るものはない。くたびれたカラダは正直だ。餃子カムバックトゥーミー。

一度はお誘い合わせのうえ

1さあ週末、向かう先は有馬か淡路かと家族で頭を悩ませ、出てきた答えは伊勢であった。昨年受験祈願で訪れて以来のお参りとなる。お礼詣として今回は本人も引き連れる。道頓堀インターで降り上本町にクルマを停める。伊勢志摩ライナーに乗ること100分足らず…

お金になるなら何でもいいというものでもないだろう。

仕事柄、世間の厳しい実相を垣間見る機会が少なくない。まだまだこれから、体力気力は充実しているのに給料が頭打ちになる。小さな会社に転籍となる。定年を迎える。息子や娘の教育に当分お金が必要で、何とかなると思っていたのに何とかならず、いよいよ局…

伊勢うどんの老舗まめや

サミット控える伊勢での締めは数百年の歴史培う老舗まめや。家族が食す伊勢うどんやざる蕎麦のおすそ分けをすすってビール飲む。心温まるほどじんわり優しい伊勢うどんの出汁に明日からの活力を得、腰ある蕎麦の弾力に月曜のリングへと背中押される。

伊勢でウナギ食べるなら川広

タクシーの運転手に教えてもらったウナギの川広。パリッとした焼き具合で香ばしくさすが地元オススメの店だけある。家族三人それぞれ異なる品を頼んでつつきあって食べた。大堪能。今度は一緒に来ようともう一人の息子にもウナギ三昧の写メを送った。