KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2016-01-01から1年間の記事一覧

片手で持ち運べる程度の嵩

打ち合わせの終了が夕刻。あとほんの数歩で京都という場所。帰りの道中はたいへんな混み具合だろう。運転中はマインドフルネスの時間。たっぷり自己再生ができる。そう前向きに捉えクルマを発進させた。早朝の時間を書類作業にあて午後は打ち合わせなどで外…

ウォークマン聴く猿みたいになって過ごす小一時間

クルマで駆け廻る月末である。ハンドル握れば脳の周波が移ろって意識が変性する。ある種の静けさのなか身を置かれたような状態となる。思考の出力にも変化があって面白い。だからたまには長時間運転するのも悪くない。この日は大阪北河内某所。さる資材置場…

移動中、一気に一冊本を読んだ

夕刻実家に寄って夕飯を済ませた。父に勧められビールを二缶飲んだので今月3回めの飲酒となった。母の手料理を酒のあてに親子水入らず思い出話にふけった。電車で帰途につく。やたらと冷え込んだ一日であった。コートとマフラーを身に着けていてもホームで…

北野武の「TAKESHIS’」

雨の日曜、二男と過ごす。近頃部活が楽しくて仕方ないといった話を聞きながらクルマを走らせる。流れる音楽はノラ・ジョーンズ。二男の選曲だ。到着後は各自別行動。わたしは一角で映画を見る。北野武の「TAKESHIS’」。初っ端から心掴まれる。立ち現れるすべ…

晴天の土曜、本を読んで過ごした

まもなく朝10時。この日発売の新刊本を買い求めようと堂島アバンザに向かう。曽根崎通りを伝って野田阪神から北新地まで歩く。前日からの好天は一向に衰えず快晴の度は増すばかり。空一面、鮮やかな青がみなぎって胸がすく。土曜午前、アバンザはまだ人もま…

日常の分厚い面の皮

どちらにしようか。ジャグジーで選ぶなら和らかの湯、泉質なら浜田温泉。一瞬迷って、甲子園の浜田温泉へとクルマを走らせた。昨晩は和らかの湯、では今夜は浜田温泉。順繰りのいいとこ取り。そう決めれば話が早い。アゴまでつかって湯を堪能し尽くした。湯…

ただ書いただけの日記3

週末金曜、FM COCOLOからは池田なみ子さんの声。早朝から根を詰め文書を作成し続け、午後、解放された。後を任せて昼食がてら街に出る。久々ゆっくり本屋でものぞこうと梅田方面に足を向ける。空は快晴。初冬の空気が凛と澄んで気持ちいい。冷気のなか、年の…

歯車を飾るのにこれほど相応しい花はない

年末にかけ仕事で遅くなる日が増えてきた。疲労も積み重なっていく。健やかな明日のため、必ず風呂に寄ってから帰るようにしている。湯上がりのまま寝床に直行すれば火照りが湯たんぽ代わりとなって安眠に導かれることになる。目覚めれば疲れも幾分かは癒え…

最強最愛の相棒が兄であり弟だ

先日のこと。都島の五叉路交差点の一角。コンビニで買ったコーヒーを片手にわたしはぼんやり立っていた。早く着き過ぎ、約束の時間まで間があった。一組の老いた夫婦連れが前を過ぎ、わたしの視線は老夫に引きつけられた。老夫が着ているのは、ベースの黄緑…

世はしょっぱい塩水からできている

全部ウソ、まるっきりのウソまみれ。頭の天辺から足の爪先まで彼が話したことは、まるごとひっくるめてウソだった。もしわたしが彼に対して気を許し話を真に受け力を貸していたら、ちょっと困ったでは済まないような一大事となっていたかもしれない。そう思…

一日のエンディングを思い浮かべて過ごす月曜日

朝、カラダがダルい。めったにないが、たまにはダルい。頭が重く視界が霞んで、なんとも手応えがない。寝床で現実と向き合っていく。ダルかろうがどうであろうが仕事は待ってくれない。いっせいのーで、起き上がる。大の男がダルいなど日記以外では口が裂け…

地味平板な土日週末の味わい

土曜早朝。事務所へ向かう道すがら、和らかの湯に寄った。飲んだ翌日の倦怠に、朝風呂は効果てきめん。露天に浸かって横たわる。小雨降ってあたり一帯、静寂そのもの。控え目な音量でクリスマスソングが流れ、平穏に満ちている。心しっとり潤う上質な小一時…

輪の中心にかがり火が点じられた

甲子園口わびさび。この夜、定例会のお店は焼鳥屋。今年6月にオープンしたばかりの新顔店である。切り盛りする店主は腕利き目利き。大阪の老舗名店で長きに渡って研鑽を積んできた。駅南口から歩いて一分。ケンタッキーの角を左折した瞬間、目に留まる。階…

息子と寝床で映画談義

この日もやや遅めの帰宅になった。一昨日に続き和らかの湯のジャグジーでカラダをほぐし温め、あとは寝るだけ。自室で小一時間だけ映画を見る。テレビは全く見ないが映画は見る。一種の就寝儀式のようなものである。この夜は「アキレスと亀」。やはり素晴ら…

いい風呂見つけた

今夜はどこで風呂に入ろうか。道中にある風呂をグーグルマップで探索する。尼崎市役所の近く、和らかの湯というのが目に入った。その界隈はたまに通るが心当たりがない。新しくできたばかりなのだろう。なか卯のカキフライ定食を夕飯とし一路風呂へとクルマ…

手応えあって静か過ごせる余生を願う

顧客先への訪問を終え事務所に戻る。終業時刻をとっくに過ぎて無人。休憩がてら『ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件』の続きを見始めた。先日二男来所の際、彼が借り話が途中までとなっていた。登場する名探偵ホームズは93歳。訳あって引退し田舎暮らしを…

久々耳にした中学受験の話

傘は持つが差すまでもない。小雨模様の週明け月曜、午後からはさる事業主と行動をともにした。あちこち動きながらあれこれ話すが、終盤には仕事の話はどこへやら雑談が主となった。役割としては相手が投手でわたしが捕手。事業主が話題を投じてわたしがそれ…

日曜を味わい尽くす

先週に引き続き二男と過ごす日曜日となった。彼にとって日曜は特別の日、安息日。日曜だけはのんびりできる。早朝から起き出し二人して事務所に向かった。静かな時間に身を浸すのにうってつけ。本を読んだり映画を見たり食事をしたり好きに過ごせて楽しめる…

SNSがアタマの中身を可視化する

土曜日に仕事が入ることも珍しくない。正午過ぎになって、事務所を出発した。堂島から乗って阪神高速を南へ向かう。雲ひとつない秋晴天の行楽日和が朝から引き続いている。 時間に余裕を残して目的地周辺にたどりついた。時間調整のため近くの図書館にクルマ…

10周年へと向け、わしお耳鼻咽喉科がその歩を踏み出した

大事なことを伝え忘れていた。芦屋の阿部レディースクリニック院長から、祝5周年との言葉を言付かっていた。ところがわたしはわいわい飲みふけり、その言を懐に忍ばせたまま鷲尾先生に伝えそびれてしまった。記録係としての職務に照らせば、思い出したとき…

たまには机から離れるのもいい

1が4つ並んだ11月11日。終日クルマでの移動となる。たまにはデスクワークがないのもいい。 昼は八尾アリオで一休み。 ラーメンを食べ、コーヒーを飲む。日頃と異なる過ごし方。遠足みたいなものである。 午後前半の面談を終えてクルマに戻る。手近なところ…

素敵な夜の過ごし方

灘浜の練習場まで長男を送る。 迎えの時間までずいぶん間がある。 クルマを新在家方面へ走らせる。 西へ2kmほど。 向かうは、いぽっし。 勤め帰りの若者で混み合っていたが運良く一席空席にありつけた。 待つこと5分。 チャーシューメン大盛りニンニク入りは…

記憶がない

はっきり言って記憶がない。 真夜中、事務所で目覚め、心底根暗な気分に陥った。 調子にのって飲み過ぎてしまったようだ。 反省すべき態度や言動はなかったか。 何も覚えていないので振り返りようがない。 知らぬが仏とはいかず、むしろ薄気味悪くて肩が落ち…

この静けさがたまらない

この静かさのなかにずっといたい。意識澄み渡って、そのこと自体が心地いいという状態が続いた。仕事後、コーヒーを片手に届いたばかりの書籍を紐解き、流し読みしながら読破するスケジュールを組み立てる。闘志ふつふつと湧く。組み伏せるのは容易い、そん…

風前の灯火日記

この日記はここだけの話。ちょっと読んだよ、そんなふとした話が巡り巡って当たり悪ければ焚書令発布につながって息の根止まる。風雨の中、か細く灯るろうそくの火のようなもの。ちょっとした風の吹き回しでふっと一息、あっけなく消え去ったこと過去数次に…

ぽつりぽつり会話し過ごす日曜日

普段よりゆっくり目の起床となった。朝6時半。支度して家を出た。朝7時。日曜朝の道はガラ空きで真っ直ぐ先の先まで青信号が続く。二男とともにFMに耳を傾ける。近日来日するというジャーニーの曲がいくつか流れる。いいねえ、と言葉を交わす。いいものは…

入るを量りて出ずるを制す

新快速は混み合っていた。空席などどこにもない。ドア付近に体を預けiPhoneを片手に到着までの時間を過ごすことにした。海外組の新着情報をスクロールしていく。シンガポールでの自由行動を満喫したとの写真があり、カンボジアの暑さを伝える楽しげな集合写…

クリスマス・ソングが街に流れ始めた

クリスマス・ソングを耳にしたのは今年になって初めてのことだった。懐かしいような思いにかられながらセブンカフェでコーヒーを入れる。夕暮れ時のショッピングモールが祝福されているかのような特別な場所に思えてくる。カップを持ってその場を離れる。コ…

大阪星光、スクールフェアから始まる先輩後輩の交流

クラスの企画は射的で行うモグラ叩き。長蛇の列ができ、のべ700人の入場者、売上は7万円にのぼった。ここ数年、活況の度を増すばかりの大阪星光学院スクールフェアである。どこもかしこも人で溢れ返り、その多くが親子連れで小さな子どもたちの姿が目立った…

子どもほど大切な存在はない

家に強く凛々しい光が灯る。男子を授かったとき、そう言われた。まさに言葉どおり。小さなその灯は時に手がかかるほど賑々しい光を放って、家のみならずわたしたちの心すべて、さらに前途をも照らすような存在となった。個という単位でしかなかった暗がりが…