2017-01-01から1年間の記事一覧
大掃除して疲れたというので外で食べようと誘うがそれも気が進まないという。 何か買って帰ろうかと水を向けると、家内は寿司がいいと言った。 上の息子に早速連絡を入れる。 昼に二人で寿司を食べたばかりであった。 夜も寿司になると食傷というものだろう…
2017年最後の土曜日。 上の息子と事務所で過ごす。 下の息子は昨日でハードワークの行程を踏破し終えて、一足先に歓喜のオフに入った。 いまごろは家でくつろいでいることだろう。 わたしと上の息子はオフとは無縁。 明けて見れば心まで透き通るかのような快…
子育ての出費は右肩上がり。 子が小さい頃など知れている。 成長に伴いかかるお金はいや増しとなる。 そもそも私学の学費は結構高い。 想定内の出費だけでも生半可ではないのに、想定外でも侮れない額が飛んでいく。 失くす、破れる、集まって食う。 これら…
午後になってにわか風が強まり寒さが増した。 奈良の冷え込みは大阪を上回る。 予定よりも早い時間に着き駅のロータリーに立つが、じっとしていると凍えそうだ。 家内を待たず学校まで歩くことにした。 ちょうどいい具合、20分ほどの距離を歩いてカラダもほ…
向こう岸まであと僅か。 仕事納めが間近に迫る火曜夜、43号線は大渋滞であった。 遅々と進む車列のなか、前夜の賑わいがよみがえる。 食後の時間。 各自のリクエストに応え、息子がiPhoneからオーディオに次々曲を送る。 だんだん盛り上がり、あの曲がいい、…
息子へのクリスマスプレゼントは椅子。 一日遅れなのでサンタではなく運送屋が届けてくれた。 家内が肉を焼き、さあ夕飯にしようという時刻。 たまたまわたしも早めに帰宅し家にいた。 強烈な印象をもって椅子は我が家に迎え入れられた。 飾り気なく寡黙だが…
日曜午後、暖かな陽射しを受け二人で歩く。 歩くうち、コートが不要となる。 まるで春先。 ヒロコーヒーに着いたときには、マフラーも上着も手に持って、ともに身軽な恰好になっていた。 お替わりサイズのコーヒーを注文し、二万語対二言三言の語らいの時間…
エンジンをかけるとナビが言った。 メリークリスマス。 ちょうど冬至の頃合い、隈なく濃密な闇のなかクルマを走らせる。 まずはガソリンスタンドに寄ってセルフで給油する。 不思議なことである。 クリスマスの日の未明、毎年決まって給油してからの始動とな…
駅は人で押し合いへし合い道は車でごった返す年の瀬の天王寺を後にし事務所に戻って残務を片付け晴れて週末。 遅い時間であったので馳走に寄ってひとり夕飯を済ませた。 週末はどこへ出かけようか。 そんなことを思いつつの帰途は楽しく気分がいい。 家に戻…
ご主人が定年間近になって、子にかかる出費がピークに達する。 当然のごとく奥さんも生計を担い、パートに精出し大車輪で働かねばならない。 そんな話を耳にして、巷間ありふれたエピソードであると思いつつ、その状況の一断片に日本社会の問題点がぎゅうぎ…
仕事納めは28日。 昨年は午前中に仕事を切り上げ家族伴いソウルに向かった。 激甚の寒さのソウルに震え上がり、一夜明けて目を見張った。 ホテルの窓の向こうに見えたのは白銀の世界であった。 身を寄せ合って街路を歩き、地下鉄を乗り継ぎ、時折はタクシー…
師走も終盤。 仕事納めの日を指折り数え一日一日をしのいでいる。 といっても、数年前に比べればずいぶん楽になった。 うちの事務所の懐刀はラストマン・スタンディング。 過酷とも言える業務量を飄々とこなし、まだ余力ある。 その生き残り伝説についてはい…
わたしなんかきっとましな方なのだろうとは思う。 仕事の負荷はさほどではなく窮屈な人間関係に気患いすることもない。 だから過去に生徒であったときより勤め人であったときより、いまが一番過ごしやすくて呼吸も楽。 が、たまには難局にもみくちゃにされる…
昼食を済ませリビングでくつろぐ彼ら面々は一人残らず全員が男前であった。 おまけに品もある。 よっと挨拶を済ませ空いた席に座りわたしも昼にする。 サザエご飯にお肉のスープ、そして特製里芋。 そこに長居して気を遣わせるような無粋なことはせず、さっ…
調子に乗って飲み過ぎた。 家族集うかのような和気あいあいとした飲み会。 場所は、寿司すえ広。 ボタン鍋を囲んだ。 次の日は日曜という気の緩みも手伝って、さあ飲んでとすすめられるままジョッキを空けグラスを空けお猪口を空けた。 お開きとなって清荒神…
チビッ子だった息子らが男手とも言えるほどに育って、親は自由度が増した。 ついこのあいだまでは目が離せず、誰かが傍らについていなければならなかった。 なにしろ好奇心旺盛で大のいたずら好き、しかもやんちゃくれ。 何をしでかすか知れたものではなかっ…
待ち合わせまで時間があったので本屋のなかをぶらついた。 見渡す限り本だらけ。 そこに記された文字の分量を思って気圧された。 ほぼすべての本と縁がない。 自身のちっぽけさと空っぽ具合を体感し、本屋のなか一人うやうやしいような気持ちになる。 このと…
試験が終わり学校は休みになっても部活はある。 この日の練習は昼から。 じゃあ朝9時に食堂で集合。 宿題を一気に片付けてしまおう。 そう約束して皆と別れた。 が、翌朝食堂に現れたのはたったの一人であった。 ひとりだったから集中できた。 その方がかえ…
約束の時間は午後1時。 予定より30分も早くに着いた。 訪問先の駐車場は3台が上限。 そこにお邪魔するのも気の利かない話であるから、わたしは別途コインパークにクルマを停めた。 結構離れた場所であったが、少し歩くくらいが面談のウォーミングアップに…
電車が動いていない、家内からそう連絡が入ってジムを早々に切り上げた。 いざとなればどこへでも駆けつけることができるようスタンバイした。 買い物帰りの家内をまずはピックアップした。 息子たちの様子を窺うが帰ってくるのはまだ当分先の話になりそうだ…
前日やや飲みすぎた。 体調を戻すためジムに出かけた。 日曜の朝、快晴。 ジムにほとんどひと気はない。 窓全面が空の青となったかのようななか走って爽快。 たっぷり汗を流した。 ジムに長居しすぎて、家内と出かける頃には昼になっていた。 ナビに赤穂と目…
岡本家族を迎えてうちで夕飯、その予定が急遽変更となった。 天六いんちょから連絡があり、韓国料理ほうばの全席に丸々空きが出たと知った。 八ヶ月以上前からしてあった貸切の予約がキャンセルになったのだという。 師走の土曜日。 ほうばの席にありつける…
美々卯のうどんすきセットが届いてこれ幸い。 子らは引き続き試験中。 冷え込む朝にちょうどいい。 今朝はうどんすきを食べさせる。 そう張り切っていた家内であったが、一足違い。 目を覚ますとすでに家はもぬけの殻。 とうの昔、息子たちは学校に出かけて…
「食べたほうがいいですよ、日本一の寿司ですから」 森先生にそう促され家内とともに列に並び、食べてはまた並ぶということを繰り返すことになった。 それが鮨 さえ喜とのはじめての出合いだった。 遡ること3年前。 春から初夏へと差し掛かろうとする日曜日…
この夜、家内もジム帰りであった。 帰りの道中、いい魚が手に入ったという。 上機嫌に話しながらキッチンで食事の支度に勤しんでいる。 夜9時前の食卓。 まずはわたしが最初のお客となった。 一品目。 ちょいと火で炙ったわら焼き風のカツオに、スライスさ…
『寝てたやろ?』 後ろから声がしたので振り向くと河内長野市長がそこにいた。 大阪星光大忘年会の日のことである。 懇親会の前に勉強会が開かれた。 わたしは張り切って前の方に座っていたので、後ろから見れば寝ていることが一目瞭然であった。 よお久しぶ…
月曜日は魔の曜日。 頭の芯でめらめら燃えているべき炎が、席を外したまま見当たらない。 玉座が空席なのであるから、魔除けのないまま魑魅魍魎の世界に突入するようなもの。 これは危うい。 若輩であれば徒手空拳のまま翻弄されてヒヤリハットの絶えること…
日曜日の昼下がり、インターフォンが鳴ってドラマが始まった。 届け物を受け取るため家内が階下に降りた。 戻ってくるとき、家内の表情と足取りはミュージカルの主演女優のごとくであった。 試験中であるためリビングで勉強中の息子が、そのミュージカルの一…
1 ちょうど乾杯の発声に差し掛かろうというとき、漫才のお決まり芸のようにまた間が入って、ずっこけた。 乾杯のスタンバイをしつつ、このお酒は1本1万円もするので飲まずに舐めるだけにするようにといった代表幹事の忠告にわたしたちはおとなしく耳を傾…
ゆっくり眠れて寝起き爽快。 時計を見ると朝6時。 たまには寝坊もいいものだ。 このところ負荷大な日が続き金曜にはキレがなくなり青息吐息、視界と思考に靄かかったようにも感じられた。 昨晩、肉をたんと食べぐっすり休んで、すっかり回復。 明けていく空…