KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

簡潔な記載によって知らされる事実の重み

先日のこと、広島の方の古い除籍謄本を目にする機会があった。記述を目で追って胸締め付けられるような思いとなった。昭和二十年八月七日、翌八日。まだ年若い姉弟について死亡の記載があった。届出は同月三十日。母親が届出者である。学校で習って小学校の…

行きはよいよい、、、

どのような事情があっても不快感もたらす言葉は使わぬ方がいいだろう。言われた相手は不意打ちにあったみたいに突如気分が沈むことになる。形あるものであれば避けて通れても言葉になると否応なく目に飛び込み耳から入って簡単には取り除けない。例えば理由…

一言にすれば、つながりの大阪星光

電話が鳴って意識が戻った。時刻は深夜1時過ぎ。帰るつもりで着替えそのまま事務所で寝入ってしまった。飲み過ぎたようだ。動けない。明日帰る。家内にそう告げ電話を切った。この日、大阪星光同窓会理事会が行われた。場所は高校棟2階の視聴覚教室。わた…

自分自身の偏差値72

風呂を上がってソファに腰掛け金曜夜の憩いの時間を過ごす。炭酸水を飲みながらテレビをつける。ちょうど下克上受験の始まる時間だった。以前、本を読んで感心させられた。どんなものだろう、と見始めた。偏差値41から偏差値72へ。親子で壁に計画表を貼って…

生活の実質を実感した夜

忙しいときには助っ人として駆けつけてもらう。この日も用事を幾つか頼んであった。本町の公証役場で合流し夕刻5時前には晴れて業務が完遂した。ご飯でも食べに行こうとぶらり歩く。天満にいい店があるという。御堂筋を北上し中之島で右に折れ天神橋筋商店…

原因と結果の法則

「原因と結果の法則」を読んだのはいつ頃のことだっただろうか。名著だと聞いて手に取ったのであったが、特に感銘を受けることもなく手応えのないような読書で終わった。だから内容もあまり覚えていない。原因があって結果がある、そんな当たり前すぎる話で…

人生の大先輩に学ぶ

天満橋の京阪モールであれば結構空いている。そんな記憶があった。混み合う場所が根っからの苦手。ユニクロは6階、エスカレータをあがった目の前にある。店の様子を伺う。ごった返していれば押し返されて目的を果たせない。ほっと胸を撫で下ろす。案の定、…

庭園に散りばめられた敷石

宴会に関しては例年になくスローペースな平成29年の立ち上がりである。今年序盤の飲み会はまたしても大阪星光つながり。週末に同窓会理事会の新年会があって明けてすぐ33期恒例の冬の集いが催される。33期の横つながりだけでなくこのところは縦にもつながる…

その夜、わたしと弟は顔を見合わせた

購入したはずなのに長く行方不明となっていた曲たちがいつのまにやらライブラリに顔を揃えていた。iPhoneの御心は分からない。極寒かつ雨模様であったが、懐かしい曲らを携え少し歩くことにした。迂闊にも製本テープを切らしていた。月曜朝には入用で日曜の…

古い写真が愛情の深さを物語る

手作りの弁当を2つ持って家を出る。この日は、すき焼き弁当ととんかつ弁当。ご飯の量は控え目で野菜たっぷり。どちらを朝に食べどちらを昼に食べるか思案しつつクルマを走らせる。ラジオから曲が流れる。チューリップの青春の影。「君を幸せにするそれこそ…

張り合ってくる人への対処法

大阪屈指の下町で生まれ育った。先日、その近所の不動産屋に寄って耳にし驚いた。わたしが小学生だった当時、1学年にクラスは3つあり、どのクラスも30名以上の児童がいた。ところがいま全校合わせてものべ7人。わたしの母校はたった7人が通う規模の小学校に…

不要な勝ちは譲ってこだわらない

こう見えても二十代の頃は服にお金を使い、三週に一度は髪を切るなど身だしなみに気を使った。思い出せば笑ってしまうがファッション雑誌などをチェックすることもあった。街を歩くときウィンドウに映る自身の姿にチラリ目をやり悦に入るということもあった…

いい景色の効能

ちょうど淀川大橋に差し掛かったときのことであった。前方を行く軽自動車が蛇行し始めた。居眠り運転なのだろうか、あるいは危険ドラッグによるものか。わたしの前の前のクルマである。巻き込まれる訳にはいかない。速度を落とし適切な状況判断ができるよう…

広大無辺な眠りの懐

今朝目覚めるときふとある記事のことが頭に浮かんだ。先日の毎日新聞。阪神淡路大震災で被災し妻を亡くした方の記事があった。倒壊した自宅の生き埋めになったのだという。家族揃って休日を楽しんだ翌朝のことであった。5年経っても10年経ってもが妻が不在と…

合格発表の鐘の音

結構な数の中学で昨日は合格発表があったようである。現実世界のゴツゴツザラザラとした一面を目の当たりにする、数少ない場面だと言えるだろう。優しい肌触りのふんわり感は皆無であって、まるで死と隣合わせでもあるかのような思いで誰もが息を呑む。吉と…

最強の仕事術

先日「仕事に追われない仕事術マニャーナの法則」という本を見かけ、なぜか気になり手に取った。ペラペラめくってこれは重要な本であると判断しその場で買い求めた。マニャーナという語に何かしら心当たりがあった。もしやと思い自室の書棚を調べると「マニ…

寒さの冬には鍋がうってつけ

電話があったので助っ人に駆けつけた。日曜になると肉屋魚屋八百屋など主だったお店が休みになる。そのため土曜夕刻の商店街は買物する奥様方らでたいそうな混み具合となる。そこに二男を引き連れ分け入った。家内は既に渦中にて牛豚鶏の肉の仕入れの真っ最…

毎夜毎夜の小さな再会

1月も半ばに差し掛かり暮らしはすっかり平素のリズムを取り戻した。ここ最近はお酒も飲まず毎夜自宅で夕飯をとっている。この夜もまたヘルシーなメニューであった。蒸鶏のサラダを皮切りに寒ブリとトロそしてプリプリ白魚の刺し身が続きそこにカリッと焼い…

習慣づくりの谷

昨夜本を読んでいると横に二男がやってきた。何の本?と聞くので背表紙を見せた。「人生を変える習慣のつくり方(原題:Better Than Before)」。電車の車内広告で見かけて本書について彼も少しは知っているようだった。興味示して内容について聞いてきた。…

ヒトの生態を見事捉えたドキュメンタリー

映画「アクト・オブ・キリング」を見て、ある初老男性のことを思い出した。年の頃は六十路を過ぎたくらいだっただろうか。大阪の方であったが物静かな語り口が印象的であった。装いはダンディ。中折帽を被り、レザーのコートを羽織って、腕にはシルバーのロ…

至れり尽くせりのレッスン

年が明けまだ日も経たないうち入金してくださる業者さんもあって、感謝の念に堪えない。新年真っ先に対応してくれるその心根にまぶた熱くなる。周囲に助けられそのご縁のなか生かされているのだという実感がこの仕事に携わって日毎増すばかりである。すべて…

いつか分かるときがくる

楽しげな家族団欒の声を階下に聞きながら、わたしは週明けの業務に備えて早めにベッドに入った。この成人の日、ちょっとした成人の何倍もの量を食べ、あれほど食べたのにまだデザートやらを食べているのだから恐れ入る。わたしも大食漢であるが、子らが数段…

息子が帰ってくる

連休最終日、夜行バスで二男が帰ってくる。未明の時刻、熱々の風呂を沸かせる。長距離を車中で過ごした後には何よりお風呂。手足伸ばして湯に浸かるのが一番いい。ほっと安堵の息つく二男の様子がありあり浮かぶ。彼が関心示したジェイソン・ボーンも雁首揃…

飯食う家族の小さな幸せ

のんびりくつろげた正月休みは風と共に去り、付録のような三連休もまもなく終わりを告げようとしている。荒波の遠く向こう、微かのぞき見えるGW地点まで日本中が力泳を再開することになる。昨晩、家内と二人で焼肉を食べつつ、過ぎ去った一年を振り返って気…

今とその先をつなぐロジスティック戦略

この夜も家内と二人での夕飯となった。野菜中心のメニューをゆっくり味わって食べる。テレビでは白浜アドベンチャーワールドのパンダ親子が紹介されている。白浜はパンダの繁殖に関し目を見張る実績を上げている。母子を隔離し次の繁殖に向け母パンダを自由…

新春親バカの初夢

この日5日が仕事の初舞台のようなものであった。前日とはうって変わって電話鳴り出し予定が増えていく。身中には少なからず休み気分が残存していて対応ぎこちなく、もたつき加減の立ち上がりではあったが、なんとか凌いで乗り切った。そして定時に切り上げ…

試合前に十字を切るようなもの

電話一つ鳴らない4日午前であった。ちょうどいいと思い立って昼の時間をまたいで出かけることにした。梅田経由でまずは清荒神に向かった。独立するなら清荒神への参詣は欠かせない、そう聞かされて以来、時折足を運ぶようになった。我欲は極小な方であるけ…

休みは終わって、2017年業務のはじまりはじまり

三が日最終日、家内とアンコウ鍋をつつく。年末から連日の飲酒となったので、この日は小休止。ペリエ片手に濃厚ふくよかなアンコウを堪能する。食事しつつふと思い立つ。仕事始めは5日からと決めていたが明日4日から始動しよう。休養十分で疲れはすっかり…

人としての基本中の基本

正月二日目も新春を寿ぐかのような日本晴れに恵まれた。日差し柔らか穏やかな陽気のもとクルマもまばらな阪神高速を生駒方面へとひた走る。息子二人を引き連れての墓参りである。スムーズな流れに乗って半時間ほどで山上の霊園に到着した。父母、弟らと合流…

楽観からほど遠い

元旦は実家で集合となる。一年で唯一朝からお酒を飲んでやましくない。 親戚、従兄弟らとお酒を注いで注がれてわいわいと盛り上がる。思春期の頃にはいちいち近況を話すのが鬱陶しいと感じることもあった親戚連中ではあるが、中年にもなれば肩の力抜け、いち…