KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

飲み会がパーになった瞬間

先日のこと。グランヴィアで打ち合わせがあった。早くに着いたので、わたしは入り口付近に立ちお相手の方が現れるのを待つことにした。場所が分かりやすく寒さもしのげる。待ち合わせの場所としてうってつけと言えた。すぐそばで談笑する若手サラリーマンら…

人を見るには、視、観、察

肉眼と書いて仏教の世界では「にくげん」と読む。肉眼というのは、人を外見だけで判断し決めつけるような反射的な反応であって、能力としては低次の部類に属する。高次の眼力としては心眼や天眼などがある。それが備わってこそ本質を見抜くことができる。先…

久々の奈良葛城、鶴亀の酒席

ここ数年で余剰の人手が払拭し、いまや一種の完全雇用に近い状態が続いている。だからどこも人手不足で求人広告を出しても思ったような採用が果たせない。とくに介護系の人手不足は深刻だ。空振りに終わり続ける求人広告であっても、一縷の希望託しやめてし…

日常を過ごすだけでも十分楽しい

快晴の土曜日、山など登れば気分爽快、いいリフレッシュになるのであろうが、わたしの場合、事務所で仕事していても青空を横目に心安らか、これはこれで結構なリフレッシュとなる。どこかに出かければ楽しいには違いないのだが、出かけなくても楽しいのだか…

母親冥利に尽きる朝の光景

依然冷え込みは厳しいが、空の白み始める時刻がだんだん早まっている。春の到来を告げるカウントダウンが始まっているようなものと言えるだろう。気持ちまで高鳴って明るくなる。息子らが起き出し、リビングをあっちへ行きこっちへ行きしながら、朝の身支度…

暖かく大切なもの

特に苦もなく毎日日記を更新している。その日心によぎった思い出をちょっとした時間の合間にさらり書く。自分にとってのアルバム作りのようなものであり、積もり積もって俯瞰すれば、何かかたちが見えてくるようにも思え楽しくもある。だからいい感じの息抜…

安本会イレブンがカウンターに陣取った

この夜、定例会は鮨さえ喜。安本会イレブンがカウンターに陣取った。さえ喜の寿司にありつくのはグレート・ギャツリー邸で振る舞われて以来、二度目。先だってより首を長くし待ちに待ったさえ喜であった。出されるものすべてが日頃お目にかかることのできな…

言い訳すると気迫が消える

訳あってこの2月から主たる日記を検索にかからぬ設定にし定期的に非公開にするようにした。家内に対しこの日記についてやたら詳しく触れてくる人があったようで、それがきっかけとなって、日記の存在自体を咎められることになってしまった。知られて困るよ…

思い込みが視野を閉ざす

昼過ぎには帰ってくるはずだった。しかし昼などとうに過ぎ、まもなく夕方。どうしたのだろうと電話を入れてみた。繋がらない。連絡くれるようショートメールを送る。待てど暮せど返信は来ない。来る様子もない。どこをほっつき歩いているのだ。この日、大阪…

恩師のメールで初心に返る

土曜夜、練習の終わる時間を見計らいクルマで灘浜グランドに向かう。43号線は生活感ゼロで人の匂いもゼロ。荒涼としたような異界であって日常が断線したような空間に見える。このロケーションにDark Model がよく映える。何度聴いても新たな発見があって飽き…

現実を知れば良識が発動する

今週もやれやれ無事乗り切った。例のとおり和らかの湯に寄って帰宅し午後10時。ふと気付く。最近は疲労と無縁だ。働き詰めであった駆け出しの頃は休日前夜には限界まで疲弊して、肩腰足をさすろうがたたこうがだるさは拭えず仕方なくほぼ毎週マッサージを受…

ベースボールは聖なる競技

帰途につく車列に混ざって夜の二号線をひた走る。流す音楽はDark Model。アルバム二曲目のFate、四曲目のBroken Arrows、十二曲目のJudgment Day、十三曲目のAbandonedなど特に素晴らしく、それらに隣り合う曲も素晴らしいので結局全部が素晴らしい。音につ…

晴れ渡る空をバックに見上げる日

一番好きな映画は『リトル・ダンサー』。ストーリーもいいし音楽もいい。でも何が一番好きといって、父として感情移入でき泣けるところだろう。映画のラスト。あの小さかったエリオットが第一人者となって檜舞台に立つ。老いた父の目に映るその姿には、幼か…

その今に、少しでも関わって一緒に過ごすこと

事務所を早引きし花屋に寄った。2月14日は母の誕生日。これまで誕生日だからとお祝いらしいお祝いなどしたことはない。ほんとうにわたしは愚かな親不孝者である。歳を重ねて母も70を過ぎた。せめて顔出し花でも渡さねば、息子とは言えない。明るい色合いでと…

マウンドのエースを心に思う

もしそんなことが起これば恐ろしい。そう潜在的に恐怖する事柄を不意に聞かされれば、一瞬パニックになって思考停止に陥ったとしても不思議はない。急に電話がかかってくる。お宅のご主人がどうこうなった。お宅のお子様がこうでああで。そう告げられれば、…

たった一度、一回こっきりの巡り合い

クルマを停め坂をあがると偶然そこに弟がいた。まるで待ち合わせでもしていたかのよう。来る途中、人気パン屋乃が美に長蛇の列ができていた。開店の時間は11時。時計見るより正確に長蛇の列がいまの時刻を告げていた。弟は側道のガードパイプに腰掛け空を見…

それが人間の匂い

出先から戻る途中、夕飯も済ませることにした。通りかかった松屋に入った。終始一貫し寒さ厳しい一日だった。客が出入りする度、自動ドアが開く。極めつけの冷気が足元から這い上がってきて、カラダが震える。また開いた。自然と入り口に目が行って、目を疑…

来客あって家は大いに賑わった

週末金曜、帰宅すると来客あって家は大いなる賑わいのなかにあった。男子らがずらり勢揃いし食卓を囲む様は壮観で、階段あがって一斉あげられた挨拶の声に一瞬わたしはたじろいだ。ひるまず33期の者であることを告げ、若き後輩らに挨拶を返す。食卓に目をや…

子育て成就のための必須要件

子育てについてもその巧拙を評価しランク付けするようなことは可能なのだろうか。たとえば子の成長に対する貢献度が親によってはA評価であったりE評価であったりといったように、親の関与の出来不出来が子の人格と相関する。そういったことも大いにあり得る…

人として生まれたからには夢を叶えよう

このところは三食全て家内の手作りを口にしている。朝と昼は弁当。夜は家でキッチンカウンター越し差し出される出来たてほやほやをいただく。ふと友人らの顔が浮かぶ。みな何を食べているのだろう。たとえば夫婦とも働いていたらとても料理までは手が回らな…

互いの言葉が互いを支え合った

2月5日の毎日新聞に「シベリヤ抑留下のハガキ」という取材記事が掲載されていた。終戦間際の1945年8月9日、ソ連軍が日ソ中立条約を破って突如満州を侵攻し始めた。多数の民間人が殺害され家族は離散し、60万人もの日本人がシベリアなどソ連領で強制労働に従…

ヤン坊マー坊との深い縁

世界を舞台に闘う。そのような企業イメージを構築するにはシンボルマークの刷新から始めねばならなかった。それゆえヤン坊マー坊は第一線の役割を退くことになった。2014年3月にはおなじみの天気予報も放送終了となった。日頃テレビを見ないせいか、また、ヤ…

青く光る星の上で

駅を降りて家に向かって歩く。四つ辻で部活帰りの二男と出くわした。どうやら同じ電車に乗り合わせていたようだ。並んで歩く。上空では宵の明星が煌々と輝いている。部活の話を聞きつつ、ふと思う。金星からだと地球はどんな風に見えるのだろう。二人で少し…

背を向けてこそ得られる幸福

野田阪神近くの商店街。下町にしてはハイソなスーパーがある。そこらの店には置いてないような物珍しい品が数多く買物が楽しい。だからたまに利用する。この日もぶらり訪れ家に持ち帰る品など物色した。レジはコンビニみたいな仕様になっている。カウンター…

喧嘩してさえ懐かしく愛おしい

遅めの帰宅となった。部屋に入るとわたしの寝床で長男がスヤスヤと寝入っている。寝姿見るだけで心が癒える。寝相悪く腕が外に飛び出ている。毛布のなかへ戻そうと腕を掴んで驚いた。なんという太さなのだ。試しに自分の腕を掴んでみるが、このわたしでも痩…

言葉が世界を変えた

仕事の納期が迫っていてたいへんだ。そう言ったあと友人が続けて発した言葉に息を呑んだ。女性は子を産めば産むほど男になっていく。一人産めばタマが二個になり二人産めば四個になる。だから並の男子が敵うはずがない。友人は溜息をつき、そして黙り込んだ…

大阪星光33期冬会の報告

皆様、お疲れ様です。33期冬会、昨夜盛会にて無事終えることができました。グリを通じ島田当選おめでとうとの言葉をオーエ君から預かりました。島田にとって非常に感慨深い祝福の言葉だと思います。また、33期皆に対しエール送る言葉がオーエ君からあったこ…

話すことは尽きない

改札を抜けた小学生がエスカレータに向かって歩く。横に並ぶのはその少年の父であろう。駅の向こうとこちらをアルミ格子の柵が隔てている。二人はその柵を間にし並んで歩く。柵の高さはちょうど子どもの背丈ほど。父は息子がエスカレータを降りその姿が見え…