KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪星光33期をはしごした

谷町線平野駅3番出口を上がるとすぐ左手に黄色い建物が目に入る。 そこが、かねしろ内科クリニックである。 この日たまたま院長が新しいスタッフに対しする話を耳にした。 すべての患者さんに人としての尊厳がある。 その尊厳をリスペクトする気持ちを絶対…

いつもと同じが心を満たす

六甲道で業務を終えJRを使って芦屋駅で降り打出近くまで歩いた。 8月も残すところ数日。 いっときの暑さは影を潜め、日中の歩行が苦役ではなくなった。 10分ほどの行程。 右を見ても外車、左を見ても外車。 ちょっと往来を行くだけで目にした外車は数十台。…

胸襟を開いて語り合う

待ち合わせ場所は甲子園口南口にある焼鳥わびさび。 駅を出て1分。 店の前に行くと、赤いTシャツに短パンとサンダル、そんなバンカラ風情の二男と麦わら帽をかぶり黄色のパンツが上品で愛らしい家内の姿が見えた。 午後6時、二男がわたしの真向かい、家内…

偶然の出合いが必然を生む

昼に合流し天満で家内とカレーを食べた。 心斎橋に出たとき、雨が降り始めた。 ツーリストの数がめっきり減って目に見えて街が静かになった。 家内とミナミ界隈を歩き互いにそう感じた。 東アジア屈指の繁華街として、人押し寄せる活気をほしいままにしてい…

NGロンダリング

出先で待ち合わせて家内と昼食をともにした。 新潟の名店、小嶋屋総本店が大阪高島屋に出店すると耳にすれば行かずには済まされない。 その昔、東京に住む妹が当店のへぎそばを送ってくれた。 びっくりするほど美味しく、その美味体験は強烈にわたしたちの脳…

健康を絵に描いたような食事

家を出たとき、目の前を一人の青年が脱兎のごとく駆けて行った。 わたしが門を開ける音に反応し、通り過ぎるとき青年はチラとこちらを見たので、目が合った。 日曜の朝、ついつい寝坊してしまったのだろう。 わたしはぶらり歩いて駅に向かう。 コンビニで毎…

あのとき一緒に戦った

近畿ブロック準決勝の朝、大量に茹でられたパワーパスタとスイカを食べ、二男が前の公園でウォーミングアップをはじめた。 それが終わるのを待ってクルマを発進させた。 行き先は前日と同じ、天理の親里競技場。 車内後部座席、音楽を聴きつつ窓外に目をやっ…

長い一日の記録

道中、わたしは連絡業務をこなした。 運転は家内。 天理東で高速を降り試合会場に着いたとき雨は本降りとなった。 激しさ増す雨を夫婦で鑑賞するみたいにし開始時間までクルマの中で過ごした。 幸い試合が始まるとき、雨脚が弱まった。 グランド袖で目を凝ら…

家内の努力に依存する

八尾で業務を終え河内山本駅に向かった。 19:57の普通電車をやり過ごし20:00の準急に乗ったとき、家内から夕飯の写真付きメッセージが届いた。 家で食べるように。 はなからそのつもり。 疲れ果てていたのでさっさと家に帰ってゆっくりしたい、それが第一の…

一手間、二手間を惜しまない

事務所に寄った家内と一緒に帰ろうと思ったが急遽仕事が入った。 先に家内が帰り、わたしは一時間ほど遅れての帰宅となった。 すでに風呂と食事の用意ができていてまず先に風呂を済ませリビングに上がった。 キンキンに冷えたグラスにビール注いで乾杯。 前…

他にすることのない夫婦

枝豆がどっさり箱詰で送られてきた。 産地が八尾とある。 大阪の八尾が枝豆の名産地だとは知らなかった。 枝豆好きであるから家内はこの届け物を大いに喜ぶことだろう。 段ボールの箱を抱え帰途につく。 家での晩酌に備え、途中で風呂を済ませた。 がしかし…

この安心感は何だろう

時刻は午後5時。 雨が降り始めたと思ったら一気に土砂降りとなった。 ネットを見ると、ちょうど大阪市に大雨警報が発令されたところだった。 わたしは阪神電車のなか。 車窓の向こうに見える雨ざらしの風景が、雨滴で滲んで正体不明の抽象画のようなものへ…

魂が給油を受ける場所

夜は5時開店。 そう表示があったが敷地内に入って扉を開けた。 時刻は午後4時。 カウンターの背もたれにカラダをあずけ、天を仰ぐようにして店主が休憩していた。 持ち帰り、頼める? そう聞くが、5時まで待ってもらえますかと困ったような顔をされた。 …

黄金に輝く真夏の一コマ

夕陽ヶ丘高校で朝から合同練習がある。 そう言うので二男は置いてクルマを走らせた。 朝9時前、実家で両親を乗せ向かうは生駒霊園。 15日に一緒に墓参りに行く予定にしていたが台風10号通過のタイミングと重なったためこの日になった。 先日東京を訪れ妹家…

一字違いのはとこ

一足先にわたしが到着した。 順番を待つため店外に置かれた丸椅子に腰掛ける。 先に2組が待つ。 時間帯から考え20分から30分は待たないといけないだろう。 そう目星をつけていると二男がこちらに向かってゆっくりと歩いてきた。 約束の時間どおり。 わたし…

男子の健やかな成長を最も喜ぶ者

山の日だから日帰りで山に登った。 そんなメッセージとともに長男から写真が送られてきた。 お盆には帰省する。 そんな考えもあったようだが、あれこれ忙しいようである。 元気で過ごしているなら、それで全然構わない。 以前わたしと話したとき、彼は言った…

エピソードがあると美味しさが増す

昼以降電車が動かなくなる。 だから午前中に動くことにした。 わたしはジムに向かい家内はヨガのレッスンを受けに出かけた。 雨は一滴も降らず風もさして強くない。 電車を停めるなど過剰反応にもほどがあると思えたが、わたしたちの日常は電車に従属してい…

バスがとり持つ仲

朝5時半、ホテルのジムで走りながらニュースを注視した。 当分松山は台風の影響を受けそうにない。 この分だと昼の飛行機で帰阪できそうだ。 そんな見通しを持って部屋に戻った。 だからネットでJALの運行情報を見たとき驚いた。 朝9時の便について「出発…

最終日、店のチョイスを誤った エスケープ・フロム・はしまや

台風10号が接近し、14日の松山発伊丹行きの飛行機に影響のおよぶ可能性が濃厚になった。 当初予測では逃げ切り可と見込んでいたが楽観している場合ではなかった。 それで高速バスをあたった。 しかし大阪行きは全て満席。 神戸行きの朝6時と8時に僅か空席…

松山で見つけた最強の寿司

朝、ジムに人影なくわたしと家内だけ。 わたしが走る後ろのフリースペースで家内がヨガのトレーニングをしポーズが決まるごとに「見て」と言うので壁面の鏡越し目をやってその度わたしは「見た」と言った。 終盤はわたしの隣で家内がバイクを漕ぐ。 迫り来る…

思考ゼロの時間が続く

風呂にたっぷり入って食べるだけ。 夕刻、少し暑さ和らいだところで買い物して観光。 シャインマスカットやみかんなどフルーツ類の充実に家内は喜びっぱなしであった。 観覧車に乗り松山市街を一望し夕飯の予約までの時間、ロープウェイで松山城に上がり天守…

ぶらり近場を散策

いつもは駅前に数台停まって客待ちしているタクシーが今朝に限って見当たらない。 下手すればかなり困ったことになる。 悪い予感に苛まれつつ家内と北口と南口の二手に分かれタクシーの出現を待った。 こんなときは必ず家内の方に引きがある。 タクシー現る…

働き者の系譜

お盆休み初日、家内は二男を伴い買物に出かけた。 二人で長男のものも選び、ネットを介しその場その場で長男の意見を聞くから三人で買物しているようなものであり、その都度報告がこちらにもくるので実質家族四人で買物しているも同然と言えた。 買物の後で…

昔のことを思い出していた

出先での業務を終え門真某所にてバスを待った。 5分程度の待ち時間であったが暑さで焦れた。 お盆休みに入ったせいか工場地帯を走る車は少なく往来はがらんとしていた。 なかなかバスはやってこなかった。 10分以上待ってようやくバスの姿が見えたとき、…

意識的に矛先を変えれば怒りが薄まる

エビピラフが雲井窯で炊きあがったと同時、家内が弁当箱に詰めてくれる。 特製テールスープの支度はすでに整っている。 二男の朝食はそのエビピラフをベースにしたヘレカツカレー。 がつがつと食べる二男の様子を横目に、わたしは弁当を引っ提げ家を出た。 …

きじ歯科西田辺診療所を訪れた

生来の風呂好き。 夏場など往来に風呂屋を見つけてはコンビニに入るくらいの気軽さで立ち寄る。 だから全身くまなく清潔。 そう自負していた。 しかし自身の心掛けだけではカラダのなか如何ともしがたい場所があるのだと知った。 もちろん歯は磨く。 毎日欠…

親密が一方で疎遠を生む

家内は福島から電車に乗るということだった。 福島駅に着いたとき時計を見ると17:34。 ちょうどそのとき家内からいま乗ったとのメールが入った。 車両は異なるが同じ電車に乗って環状線を運ばれて桜ノ宮駅に到着。 電車を降りホームを見渡す。 降車客のなか…

無数の星が眼前を飛んで巡ってその数が増えていく

もうすぐ夏休み。 子らはともに忙しく旅行に誘ったもののまったく乗ってこなかった。 各自思い思いに過ごすお盆となるので、会うのは一緒に食事するときくらいに限られるだろう。 わたしは家内と二人で遊ぶ。 子らと出かけるアテも外れたので近場でのんびり…

言葉遣いで人間関係が塗り替わる

相手の話が全く理解できない。稀にそういうことがある。 一つ一つの言葉の意味は分かっても、流れが見えず筋が辿れない。 置いてけぼりとなっているから相手が笑っているところで笑えない。しかし困惑を悟られぬよう、相手が笑えば当意即妙、わたしも笑顔を…

まず真っ先タクシーに飛び乗った

先日上京した際、家内を伴い最初に向かったのは上野だった。 東天紅で上の妹家族と食事する約束があった。 姪っ子二人はすでに大学生となりしっかり真面目に各自の道を歩み始めている。 学業優秀で高校時代は二人とも学校でずっとトップだった。 育ちが良く…