KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

離れていても互いの時間を共有し合う

夜が明けて家を出た。 朝の光に照らされ始めた武庫川を走り終え家に戻ると家内が料理作りに勤しんでいた。 米を炊きすき焼きを作り鮑を焼く。 あれこれ同時進行で進める動作が連関しあって手際がいい。 わたしも少し手伝い朝の食卓が仕上がった。 天窓から朝…

一年のうち最もゆっくりできる数日

年末年始は格別。 今年も無事、一年のうち最もゆっくりできる数日が訪れた。 仕事の日は朝起きるのが少しばかりは辛いのに、休みだと嬉々として跳ね起きることができる。 防寒して朝の武庫川を走り、息子をまじえ家族三人で朝食をとってからわたしは実家へと…

いろいろな光景が見納めの時を迎える

トークが冴えに冴え、動きにまったく淀みがない。 明瞭にそうなるから、家内の場合、ヘッドマッサを受けたことを隠しようがない。 マッサ当日は、ふんわり感が散逸しないようジムを休んでおとなしく過ごす。 一夜明け、溜めに溜めた出力が全開となる。 この…

博多の寿司は物静かで楚々としていた

博多の寿司と食べ比べてみよう。 そう家内が発案しわたしも賛同した。 近いところで寿司大天が浮かんだので芦屋に向かった。 開店20分前に到着したがすでに列ができていた。 前で待つカップルに違和感があった。 女性がバッチリと決まっているのに対し、四十…

旅のみやげは博多への愛着

昼を食べ終え、歩いて博多阪急を目指した。 30分ほどの行程だったから腹ごなしにちょうどよかった。 朝、物は試しとばかり家内は博多阪急を訪れた。 思いがけず、そこで出合いがあった。 意中の品ではなかったが、おいそれとは出くわさないレアな定番品であ…

朝から昼に限っても中身濃厚

朝の6時半、ホテル4階にあるプールに向かった。 すでに一人、熟達のスイマーといった女性がプールサイドで準備体操を始めていた。 大阪よりも西の地であるから日の出は遅く、まだ暗い。 女性が真ん中のコースに入ったので、わたしは端を選んだ。 天窓を見…

雪が博多の美味をより一層際立たせた

吹雪いてきたのでキャナルシティのユニクロに寄って夫婦揃ってヒートテックを上下で買った。 しかし思った以上に冷え防寒対策を施しても往来を歩くなどとてもできず、行き先は近い場所であったがタクシーをつかまえた。 窓外は雪景色で市街地にも雪が降り積…

今年のクリスマスは各自別行動

猛烈な寒波が列島を襲った週末の朝。 タクシーに乗って伊丹空港に向かった。 長男はいったん東京に戻り、息子たちはクリスマスを各々別々に過ごす。 だから、親は親で別途大人のクリスマスを楽しむことにしたのだった。 空路、向かうは博多。 先日、タコちゃ…

芦ラグのチームメイトと再会

一週間前に帰省して以降、ほぼ出ずっぱりの長男である。 朝食を食べ日課であるランニングとジムでのトレーニングを終えた後は街へと出かけ、友だちと会って夜まで過ごす。 友だちと一口に言っても複数のカテゴリーがある。 西大和の面々であったり、小学校の…

同じ釜の飯を食った仲

暮れも押し迫り、業務の忙しさがピークを迎えた。 猫の手よろしく家内も手伝いにきて、バタバタするもにぎやかな一日となった。 夕刻、家内とともに電車で帰途に就き、家に着いてすぐクルマでジムへと向かった。 気温がぐっと下がり、雨も降り始めていたから…

目は料理の写真からヒグマへと行き着いた

日が暮れて寒さがますます募る夕刻、出先から事務所に戻った。 年末の業務が山場に入り、熱気が感じられた。 かつてはわたし独りで事務所を切り盛りしていた。 その頃と比べれば隔世の感。 いい職場になってきたと思え、感慨もひとしおとなった。 確かな手応…

プラス・アルファを追い求める存在

月曜日はリセットの日。 滑り出し上々で業務を終えて、寒風吹きすさぶなかチャリンコを漕いでジムへと向かった。 プールで泳ぎ筋トレし、サウナに向かった。 だらり弛緩して座って、汗が流れるに任せる。 運動した後のサウナは浄化効果がいや増しとなる。 カ…

ピースを積み上げていつか山頂からすべてを見渡す

夜中、家内の叫び声が聞こえて目が覚めた。 「いったい、どういうこと」 わたしは深夜の寝床で直感した。 この日記の継続がバレてしまったに違いない。 「いったい、どういうこと」とは釈明を求める言葉にほかならず、それが深夜の自宅で発せられるのであれ…

縁の濃淡を巡る全く科学的根拠のない個人的見解

家内がぽつりと言った。 この一週間、忙しそうだった。 そのとおり。 だから土曜からの連休がとても嬉しい。 さっさと寝床を飛び出し、雨が降り出す前に武庫川を走った。 心伸びやか快走できて、走ることの気持ちよさにひたった。 昼から家内は息子を連れて…

息子は母の希望の光

上の息子が帰ってきた。 クリスマスにまた上京するというから一時的な帰郷であるが、息子がいると家内は俄然活気づく。 出先でワインを選び肉を調達し、息子のために料理を作り、食後は息子を連れて服を選ぼうとガーデンズへとクルマを走らせた。 先々の日に…

体内を巡るのはよいものの方がはるかにいい

かつて年末は激忙だった。 街はイルミネーションで飾られ、その一方、締め切りに追われる心は暗く荒涼としていた。 ここ数年、人手が増えてその憂鬱がめっきり軽減されていた。 ところが、ここにきてまた煩忙の度がぶり返してきた。 大口の契約が前へと進み…

大阪天満宮で星光生を見かけた

大阪天満宮に立ち寄ると星光生の小集団がお参りに訪れていた。 そう言えばいま師走も半ば。 大学の共通テストが目前に迫る時期なのだった。 グループの雰囲気が和気あいあいとしていて微笑ましい。 そんな68期生の背中をみて思う。 この関係がおっさんになっ…

無口がデフォルトではあるが

口が重たいタイプなので普段、あまり喋らない。 ただ仕事になるとそうはいかないから重たい自分を放り出す。 中を空っぽにすれば不思議なもので話すことが立て続けに頭に浮かんで、もしかしたらわたしは饒舌なのかと自身を取り違えそうになる。 しかし、通し…

ストレスが原始の食欲を呼び覚ます

昼を過ぎて事務所を後にした。 遠方にて新規の面談があり、長い時間にわたって電車に揺られた。 やや大きめの案件だったので道中ずっと緊張感が付きまとった。 いくら場数を踏んでもこればかりはどうしようもない。 目を閉じ、心静かにその場所へとわたしは…

遠くがよく見える年頃

かすか雨滴を感じる程度の霧雨のなか、武庫川を走って一日がはじまった。 昼を過ぎると混雑の度が増すからといって、午前中のうち家内に梅田に連れられた。 阪神百貨店のモロゾフで遅めの朝食をとり、そこから阪急百貨店に向かった。 家内が買い物する間、わ…

胸に生じる思いはまったく同じ

午前中は自宅で仕事し、昼を前に武庫川に出た。 ぽかぽか陽気のもと走って、家で簡単に昼を済ませてからジムへと向かった。 土曜日の午後、プールはガラ空きだった。 外へとつながるカラダの通路すべてが水で塞がれ、それがカラダによい効果をもたらす。 家…

無欲は身軽で遠くまで運ばれる

前日、まったく運動をしなかったからだろう。 朝起きたときに不全感を覚えた。 それで武庫川へと繰り出した。 朝陽を浴びて走って、まもなく不全感はきれいさっぱり拭い去られた。 午前中は家で仕事し、昼過ぎに事務所に入った。 場所が切り替わると集中力が…

日記が次へと進む波を起こし追い風を生む

宝塚にて業務を終えたとき、時刻は夜8時を過ぎていた。 月曜から水曜までノンアルで過ごしたから今日はいいだろう。 西宮北口で阪急電車を降り、盛り場の方へと足を向けた。 客引きギャルらの甘い誘いをかいくぐり目指すは大松で、もはやわたしの行きつけの…

あっという間に二十年もの歳月が過ぎた

ちょっとした楽しみが仕事を彩る。 この日、豊中で業務があってクルマを使った。 頭に浮かぶのは帰り道に通りかかるラーメン東大のことだった。 業務後はそこで遅めの昼食をとることに決めていた。 頭の片隅にあるラーメンが光を放って業務を後押しし、その…

真面目に暮らす以外に道はない

仕事の「合間」といった時間がここ最近増えてきた。 昔は仕事を始めれば仕事しっ放しで仕事が終わるまで仕事が途切れるということはなかった。 いま、仕事がぽつりぽつりといった感じで「仕事」と「合間」が並存していて、手を休めるには長いと思える空き時…

遠いようで案外近い

ワールドカップも決勝トーナメントまでくれば奇跡の生まれる余地はないようだ。 日本に続いて韓国も敗れ、アジア勢に立ちはだかる世界の壁をまざまざと見せつけられた日の朝、家内は息子たちのために肉を焼き料理を作り、そしてうちの父のためにも肉を焼いて…

四方を「暖」に囲まれる

月曜の朝、まもなく事務所というところ。 信号待ちをしていると、横断歩道の向こうに一組の父子の姿があった。 父親はまだ若く、息子は小学四年生といった風に見えた。 二人はとても仲がいいのだろう、寒空のもと横並びになってしっかりとカラダを抱き寄せ合…

深い愛情が念力となって作用する

息子たちが家で暮らしていたとき、しっかりとした日常の時間が流れていたのは家内のおかげと言えるだろう。 母が不在になると何かが緩む。 そんなことをちゃんと理解していて、だから、家内が用もなく家を空けるということは全くなかった。 早朝に起き食事を…

このところやたら京都に足が向く

家内を助手席に乗せクルマを京都へと走らせた。 ウェスティンホテルで昼を済ませてからわたしは客先にて業務に勤しみ、のち家内と合流しこの日宿泊するROKU KYOTOに向かった。 到着してすぐトレーニングウェアに着替えた。夕刻、誰もいないフィットネスで家…

師走に入ってただ書いただけの日記

月の初日だったから昼に事務所近くの神社へと足を運んだ。 途中、中華そば うえまちの前を通りかかった。 いつも行列ができているのに、誰も並んでおらず中に空席があった。 この「海が割れた」とも言える奇跡の間隙に吸い寄せられて、気づけばわたしはカウ…