KORANIKATARU

子らに語る時々日記

画家イ・ジュンソプ

阪神尼崎で降り、きょう整形外科神経外科クリニックへ向かった。

内覧会行われる袖に33期の岡本らがいてよおと談笑しつつ美しい内装の各所をつぶさに見て回った。

診察室に飾られる絵に目が止まる。楽しげにカニと遊ぶ子らを両親が微笑んで見守っている。済州島風景、とある。家族揃って暮らす幸福感がほのぼの伝わってくる。

院長に伺うと、イ・ジュンソプという画家だという。

心に残るものがあって調べてみた。

死後になって評価は確立したものの孤独で貧しい晩節を余儀なくされた人生であったようだ。

生活苦から妻と息子二人を済州島西帰浦から日本へ帰さねばならなかった。

困窮極めカラダも壊し、それでも家族へ心のこもった絵と手紙を送り続けた。言葉の一つ一つに深い愛情が籠っていてジーンと来てしまう。

挙げた絵は「夫婦」という題だ。

イ・ジュンソプの生涯について現在映画化が進められ、来年9月に日韓で同時に公開される。

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