昼食に事務所に寄った長男と寿司を食べるが長男はいくら食べても満腹とならない。
カウンターの横には不倫カップルが座り、場末感たっぷりのホステス風の女性が不幸な男性遍歴とそうであっても経済的自立を果たしてきたことをイミテーション丸出しの東京弁の声音で話し、一方強面風の中年男子はやんちゃしてきたが経済力あったから女房はついてきたと語る。
長男が聞いても二人が経済的な観念のすり合わせを寿司食べつつ行い、次のステップへの移行を探り合っているのだと分かる、まるでナニワ恋しぐれのテキストの例題のような会話が繰り広げられていたのであったが、長男があまりに食べ過ぎるせいか二人の会話は徐行から停止へと向かっていった。
帰宅後夕飯はすき焼きなのに長男は食べず、今度は二男の食いっぷりを見せつけられる。
明日は二男が事務所に寄るという。
年末年始で一年分のカロリーを摂取する一族郎党である。
長男と連れ立っての帰途、大阪駅神戸線のホームにて前景を撮影