日本一の高層ビルあべのハルカスである。
ハルカスを筆頭に、大阪には全国3位のWTC、同じく4位のりんくうタワーが聳え立つ。
ハルカスは阿倍野界隈の様相をがらりと変えた。活気放出される大阪のヘソのような地となることを期待したい。
3位と4位については呆れて開いた口が塞がらない。
大阪市と大阪府のアホの背比べの墓標みたいなものである。
建物が民の心象を反映するとするならば、あれほど空っぽで無為なもの建てなければならないまでに大阪人は一念発起何かで目立たなければならなかったということなのだろうか。
日本一の問屋街を擁していた商都大坂の内実は根こそぎとなり、ますます「はりぼて」化の様相を呈すとするならば、それこそ、今宵限りの栄華をクルマや時計でこれみよがしするやくざ者の振る舞いと何ら変わらず、これはもう文字通り明日をも知れぬ身だということになる。