KORANIKATARU

子らに語る時々日記

出汁のないつけ麺

今日のお昼の差し入れはつけ麺だった。つけ麺の入ったランチボックスを受け取り家内のクルマに手を振った。

ランチボックスには、食後用にということだろう飲むヨーグルトも入っている。カラダを気遣ってくれているのだろう。

作業机のうえ、麺の器を開け、そこに具をのせる。

ところが、ここで異常事態に気づく。

肝心の出汁がない。どこを探してもない。

脱力ししょげかえるが、ないものはない。

やむなく、そのまま食らいつくことにした。

麺と麺がくっつき合って一塊となっているので、とてもツルツルというわけにはいかない。

がぶりとかじる。

具のかすかな味わいだけが頼りだ。

ぱさぱさのキュウリに苦戦しながらも何とか残さず全部食べた。

そしてラストはデザート代わりに飲むヨーグルト。

蓋を空けると、とても香ばしい。

なかは出汁であった。

「出汁」と書いてもらわねば分からない。

ツルツルと麺を清涼にすする図が浮かぶが、もはや手遅れ。

二重に期待を裏切られるお昼となった。