KORANIKATARU

子らに語る時々日記

自殺率の低い町で抽出した5つの自殺予防因子

今朝の朝日新聞にあった「自殺率の低い町」という特集に目が留まる。

和歌山県立医科大の岡先生が、極端に自殺率の低い徳島県旧海部町を訪れ聞いて回って調査した。

「いろんな人がいてもよい、いろんな人がいた方がいい」、「人物本位主義をつらぬく」「どうせ自分なんて、と考えない」「病は市(いち)に出せ」「ゆるやかにつながる」、そのような特性が歴史の中で培われ、町に息づいていた。

「病は、市(いち)に出せ」という言葉が印象深い。

トラブルや厄介事は抱え込まず、他人の迷惑気にせず早めに弱音吐いて相談しろ、という意味で昔から町で言い習わされてきた言葉だという。

多様性を包み込む息のしやすい彼の地の風土が目に浮かび、読んで気分晴れるようないい記事であった。