KORANIKATARU

子らに語る時々日記

桜咲く雨の街路を歩いて友人のブログを散策した。


午後4時、一旦、仕事が切り上がる。
場所は摂津本山。
早朝から根を詰めて働いた。
今日はお開き、と決めた。

電車は使わず、ぶらり歩くことにした。
小雨模様のなか傘を差したり畳んだりしながら東ヘ向かう。

十字路に差し掛かる度、2号線を垂直に横切る通りを左右目で追う。
左手斜め上から右手斜め下へ真っ直ぐ向かう傾斜の様は胸がすくほど小気味いい。

甲南山手、芦屋、西宮へと歩を進め、泌尿器の手術の名人として知らぬ人のないキッシャンや面影懐かしい森本くんが働く西宮県立病院の前を「お先です」と呟いて通り過ぎる。

雨を受けしっとり佇む街路の桜を目に焼きつけながら結局自宅まで歩いて帰ることになった。
二、三電話がかかってきた以外、水差されることのない寡黙な時間を満喫できた。


食卓では、長男がうどん鋤を豪快にすすっている。
時折、柿の葉寿司をぱくつく。

この日二男は春休み2回目のUSJに向かい、一方の長男はこちらも同じくこの春二回目の座禅修養に向かった。
前回は京都、そして今日は奈良の寺院を訪れていた。

まもなく中3、嫌であろうが何であろうが、心静かに新学年を迎えるべきだろう。
山奥の静寂のなか身を正し独り静かに過ごす。
大切なことである。

聞けば、結構面白かったという。
言ったとおり、行けば何なり学びが得られるものである。
師匠の教え受け修行した時間は後々じんわり心に染みてくるに違いない。

たまにはちょっとした宗教体験も悪くない。
世俗的であったとしても正統派に触れておくことである。

巷には素性怪しい矮小な神々が跋扈している。
それら、もどき物の足元見透かすワクチン程度の効き目も期待できるだろう。


食事の用意が整うまでの間、友人らのブログを散策する。

芦屋の阿部レディースクリニック院長ブログをまずはクリック。

大学時代の友達と会ったよという報告の後、更新がない。
中高時代の友達と会ったんだと更新できるよう、声をかけねばならない。

福効医院の天六いんちょのブログに移動する。
タイムリーな話題を見つける。
4月4日土曜日お昼から、旧北天満小学校で花見&餅つき大会を執り行うとある。
誰でも参加歓迎というではないか。

カネちゃんや相良さんも餅をつくのであろう。
ああ、その日は昼から来客あって立ち寄れない。
残念無念。

いつかそのうち小倅引き連れ天六いんちょのイベントに参加したいものである。

きょうこころのブログではまだ4月なのに、阪神優勝のお祝いの言が述べられている。
エイプリルフールの冗談なのだとオチがわかって、引き続き狭間研至のブログへ進んだ。
なんといつのまにこんなに更新されているのだ、驚いた。

家内相手に友人の話をしつつ、晩酌を始める。

かつて平野の薬局に家内伴い友を訪れたあの当時とは隔世の感。
まるで師匠の教えのよう、お酒がじんわりじんわり心地よく臓腑に染み渡っていく。

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