KORANIKATARU

子らに語る時々日記

雨の金曜、密か友人にエールを送る。


雨の金曜、ツバメ君の運転で豊中周辺の顧客先を回る。
国会をズル休みし男と旅行していたのではないかという女性議員の話題がテレビで取り沙汰されている。

私は初めて知った。
ツバメ君が言うには、このところテレビはこればっかりだという。

一見して程度知れたような雰囲気の方ではないか。
寄ってたかって取り上げて責めるにも値しない。
職責など求める方がお門違いだ。

このような議員がのこのこ闊歩してしまうような現制度の方をこそ憂い見直すべきであろう。

猫も杓子も議員となって、議員然とその気になって、何でもないその実力を都合よく取り違え、居心地いいものだから、いざとなれば土下座でも胡麻擂りでも裸踊りでも節操無く何でも大喜びこなし、石に齧りついてでも議員に居座る。

どこもかしこも議員の中身の空洞化については深刻なのではないだろうか。

ちょうどこの日、府議選市議選が告示されたが、よくもまあこれほど胡散臭そうな、頼りなさそうな選りすぐりの面々が勢揃いしたというようなものである。

見所ありそうな人物の方が少数派と言えるのではないか、やはり本当に空恐ろしい。

そして、空疎で陳腐な言説が往来でまき散らされることになる。
ヒノキの花粉に悩まされる方にとっては時期が重なる。
誠に気の毒なことである。


同じ日、産経新聞神戸大学准教授・島田智明が奈良王寺町の地方創生本部顧問に就任したという記事があった。

国が音頭取って、地方創生に取り組む市町村にブレインが派遣される。
奈良王寺町については島田に委嘱することが決まったのだった。

島田智明については、地方行政にその持てる力を注ぎ込むためその人生があったようなものである。

ブレイン、という語がこれほど馴染む男はそうそういない。

日本と海外双方の最高学府で熾烈強烈に揉まれるなか抜きん出て頭角現し、コンサル企業で場数踏み成果上げ、神戸大学でその研究を更に磨き業績を積み上げてきた。

彼が長年温めてきた数々の施策案がいよいよ実践に移されようとしている。

やるからには、王寺町のみならず随所で停滞する我が国の地方を蘇らせるための処方箋を全身全霊捧げいくつも打ち出してほしい。

いつか母校後輩に向けた講演会を企画するとしたら、島田は絶対に外せない話し手の一人となることであろう。