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土曜に引き続き日曜も明け方から事務所に入る。
今朝は久々に電車を使った。
大阪駅で環状線に乗り換えたのだが、目の前に年若いアベックが座っている。
男子が横に座る女子の膝やら腿にそれとなく手を這わせている。
その手からはスケベオーラが滲み出している。
沁み入ってくるスケベエキスを一しずくも漏らすまいとしてなのだろうか女子は目を閉じ遅々焦れったいような手の動きに静か身を任せている。
一晩どこかで過ごし、始発で帰るところなのだろう。
両者ともどもまだまだ足りないといった様子だ。
5万年前アフリカの地を出立した人類が中東に生息するネアンデルタール人と盛んに交配を重ねたという話をふと思い出す。
アフリカ人の末裔には見られないネアンデルタール人の遺伝子が、西洋人や亜細亜人から見つかるというのだから、道すがらそのようなことがあったとしか考えられない。
肉食系、草食系という区分で言えば、我らの系譜の先の先、それら大先輩は牙むくほどの肉食系であったと言うことである。
なにせ相手はネアンデルタール人。
異なる民族や異なる人種というレベルではない。
仲睦まじい眼前のホモサピ太郎とネアンデルリ子の姿が微笑ましく思える。
2
土日に事務所に入っても予定の確認程度しか用事はない。
新聞を読み、週明けの段取りだけして時間を過ごす。
家にいてもすることがない。
なんであれ時間は有効に使った方がいい、そう思えば、事務所で何かしら用事に勤しむことになる。
それに、亭主元気で留守がいい、である。
この鉄則を男子は決して忘れてはならない。
昨晩は家内と二人で夕飯を食べた。
長男は練習、二男は信州。
山垣畜産で買ってきたというステーキを家内が焼いてくれる。
とろける柔らかさの肉を大粒のにんにくと一緒に頬張る。
肉に引き続いては、ハモの湯引き、タコのぶつ切り、ゲソ焼き、中トロとハマチの刺身と出てきて、まさに竜宮城宴会コース。
子らの思い出話から、子らの友人の話になる。
甲陽の話が印象に残った。
中一なのに、英語の授業でTED見て、それについて議論する演習があるのだという。
英語学んで日の浅い中一がどこまで理解できるのか不明だが、志の高い取り組みだと感心してしまう。
あれこれ喧伝しないだけで、さすが甲陽というほどハイレベルなことを実践し試みているのだろう。
定期テストの英語の平均が30点代だというから、獅子が子を谷に突き落とすような学校の本気さが窺える。
ただでさえ優秀な生徒を、更にストレッチしていくのだから、末恐ろしい。
たまには、向こう両隣の学校についてその様子を聞くのも参考になる。
うちでは補助輪つき、字幕に頼らざるをえないが、取り敢えず子らにTEDを見せてみることにしよう。
いいこと聞けば、取り入れる。
そういうものがあると若くして知るだけでも有益だ。
手始めに、ネアンデルタール人をテーマとした話からとしようか。