KORANIKATARU

子らに語る時々日記

未知の時間を見据えて前を向く


無事に本年の業務を終えることができた。
肩の荷をおろし、のびやか過ごせる年末年始の時間が再びやってくる。

節目は必ず必要だ。
時が経過するにつれ、整えたはずの陣形は崩れ統制保っていたはずの秩序も乱れる。
エントロピーが増大するに任せれば、あり方自体が荒れ放題となっていく。

スタート地点に立ち戻り、初心を思い起こし、自らをリセットする。

この儀式は欠かせない。
年末年始がまたとない機会となる。

駅を通りかかれば、帰省する家族連れご一行をあちこち目にする。
多くの人が故郷にて新たな年の幕開けを迎える。

いよいよカウントダウン。
日本全国津々浦々、家族と過ごしつつ誰もが過ぎゆく一年を振り返り、姿を見せ始める一年を見据えて前を向く。


今日、仕事は何もない。
が、ひとり出社する。

年賀状に時間を割く。

下火になりつつある慣習であるとも聞くが、年賀状を送ってくれる方々の顔が思い浮かぶ限り続けるつもりだ。
自ら率先して手を引くといった不届きな心得違いをするつもりはない。

味も素っ気もない素人作りの年賀状ではあるが心を込めて一枚一枚書き上げる。

誰かに任せてしまおうと一時期考えたこともあったが、年始区切りの挨拶くらい、たとえ簡素であってもまだまだ若輩の身、自らの手でするのが筋であろうと思い毎年仕事納めの後、ひとり静かに葉書に向かう。


皆でエールを交換し合うようなものかもしれない。
エールの小波が共鳴しあってにぎやか楽しい大波となる。
未知の一年が、大きく明るく拓いていく。

誰にとっても待望の一年となる。
待ちに待った何かが到来し、人ぞれぞれに願いが叶う幸多い366日となる。

皆で渡ればこの一年がもたらす幸の総和は果てしない。
われら幸福同盟、タッグを組んで新たな一年を渡り切る。

4
年末最後の日曜日。
もともと使っていたブログのアカウントを削除した。
気に入らなくなったIDを変えるにはそれしか方法がなかった。

新しくアカウントを作り直し少しばかり装いを新たにした。
このアカウントについて知らせる仕掛けは何も施していない。

結構な数の方の目に触れていたはずだが、いったんリセットしゼロからのスタートとなる。
初心に還る区切りをつけたようなものであり継続することに変わりはない。

何の報せもなく居所をくらませたようなものかもしれないが、いつかまた出合えるのであれば出合うことであろう。
新年の訪れの期待感とあいまって、これまた清々しい。

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