週末、明け方の帰還となった。
リビングのソファで目を覚ます。
何とか起き上がって事務所へ向かう。
眠り続けたいとも思うが日頃の習慣が勝る。
軽い二日酔いである。
しかも睡眠が足りない。
身体がふらつく。
もう歳である。
駅まで片道3分の道のりですらひどく辛く感じる。
半睡半眠のてい。
まさに這うようにして事務所に到着。
ヘパリーゼ飲んでカラダを休める。
ぼんやり映画を見始める。
しかし事務所でだらだら過ごしていても一向に復調を見ない。
風呂へ行こうと思い立つ。
広い湯船に横たわってぬるめの湯につかればマシになる。
ウトウト気楽に風呂で過ごしているうちあっという間に一日が終わった。
この日ばかりはお酒は不要。
寝室に直行する。
ふかふかベッドで横になる。
心ゆくまで眠るのだと意気込んで全身を弛緩させる。
明けて早朝、日曜でも始発で事務所。
体調はすっかり回復。
とくに急ぎの案件はないが軽く用事し小休止として晴れ渡る日曜の往来を歩く。
天気がよくて胸がすく。
一日前とは大違い。
わたしにとっては事務所が巣穴。
仕事が住処であるようなものであるから、家とは別途に巣が不可欠となる。
マイホームの「マイ」は「毎度おおきに」の「マイ」。
仕事こなせて役目を果たせ、世界に向けて、毎度おおきに。
ちょっと束の間、事務所とは異なり自らを労い癒やすことが許される特別の場所がマイホーム。
心から毎度おおきに、となる。