KORANIKATARU

子らに語る時々日記

百人力どころの話ではない

二男はすでに着替えて支度を終えていた。
中間試験の真っ最中である。
電車の時間を待ちソファに座ってプリント類に目を落としている。

当時のわたしたちと全く同じ制服なのでかつての同級生がそこに座っているようにも見える。

今日もガッツ出していこう。
そう声をかけ手を振ってわたしはクルマで職場へ向かう。

土曜日もへったくれもない。
自営業という短縮語を略さず書けば、自由遊営稼業。
遊ぶみたいに好きなだけ働けるのであるから、気が向く限り仕事し続けることになる。

今夜は懐かしの面々と飲み会がある。
日中仕事し、その出先から合流地点へと向かう。

33期も仲いいが、二男らの学年も既に相当仲がいい。
星光に通えば否が応でもそのようになる。

苦楽だけでなくときどきは寝起きまでともにするのであるから、末永い付き合いとなって当然だ。
あっと言う間に年月が過ぎ、彼らも一丁前に酒酌み交わすようになるだろう。
二期合同で行える日も遠くない。

この歳になって痛感するが、仲間に恵まれることほど心強いことはない。
並み居る外部頭脳が共有財産のようなものであることは百人力では済まないレベルの追い風アドバンテージと言える。
凄まじいまでに贅沢なことである。

夕刻になれば宴が始まる。
ああ、楽しい。
飲み過ぎぬよう心がけるが、守られたためしはない。

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